ヴァンフォーレ甲府 対 サンフレッチェ広島 の見どころ
今季初の王者が誕生する。16日に、日産スタジアムで開催される天皇杯決勝の舞台に立つのはJ2のヴァンフォーレ甲府とJ1のサンフレッチェ広島。どちらが勝っても初めての天皇杯のタイトル獲得となる。
ここまで怒涛の快進撃を見せる甲府は、北海道コンサドーレ札幌、サガン鳥栖、アビスパ福岡、鹿島アントラーズとJ1の4クラブを撃破し、決勝まで勝ち進んできた。特に準々決勝と準決勝は激闘で、福岡と対戦した準々決勝では延長戦を制して勝ち上がると、鹿島との準決勝では先制点こそ狙いどおりの形で奪うも、自分たちの3倍となる18本のシュートを浴びる苦しい展開であった。
それでも、内容はよいながらも勝ち切れず18位に沈むリーグ戦とは対照的に天皇杯では粘り強く戦う姿勢が光り、クラブ史上初の決勝進出。勢いとモチベーションが高いことは間違いない。ここまで勝ち上がったきた試合と同様、ファイナルも一発勝負な訳で何が起こるか分からない。90分ないし、120分、そしてPK戦まである戦いの中で必ずや勝機はあるだろう。
今季1年、吉田達磨監督のもとで積み上げて来たボールを握るサッカーを目指しながらも、相手との力関係を考えて戦えていたことがここまでの道のりを作ってきた最大の理由。広島の強度の高いプレスをひっくり返し、クラブ一丸で“今季最大のジャイアントキリング”を起こしたい。
一方の広島は、ミヒャエル・スキッベ監督が就任1年目ながら今季は充実のシーズンを送っている。リーグ戦では横浜F・マリノスと川崎フロンターレの2強とは差を付けられているが、堂々と3位に位置。90分間、高いインテンシティーを誇るアグレッシブなサッカーは今季J1に新風を吹かせた。
そんな1年をタイトルという最高の形で残せるとなれば、これ以上ない喜びを味わえることになるだろう。決勝に向けた勢いや流れ、世間の注目は甲府が上回るかもしれないが、広島には圧倒的な安定感と一体感がある。それは決勝の舞台でも揺るぐことはないはずである。
また、柏好文、佐々木翔、野津田岳人、今津佑太と時間の長さはそれぞれだが、甲府のユニフォームに袖を通して戦った経験のある選手も多く在籍。古巣とタイトルをかけて戦えるシチュエーションに燃えない訳がない。来週にはJリーグYBCルヴァンカップの決勝も控える。カップ戦2冠に向けて、まずはその1つ目を獲りにいく。
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