セリエA9試合を終えて6勝2分1敗で5位につける王者ミランは日本時間17日、敵地において監督が交代したばかりのヴェローナと対戦。序盤の9分に相手のオウンゴールで先制に成功すると、その10分後に同点に追いつかれて苦しい展開となったが、81分、昨シーズンのヴェローナでの対戦と同様にMFサンドロ・トナーリが決勝点を挙げ、2-1と今シーズン初の3連勝を収めた。
同ポイントで並んでいたウディネーゼとラツィオが引き分けて足踏みしたことで、3位へと浮上したミラン。指揮官のステファノ・ピオリは、チームのパフォーマンスに見解を示した。
「ミランは上位を競える競争力の高いチームでなければならない。そのためには数多くの勝利を収める必要があるだろう。立ち上がりは良く、序盤のうちに試合を決めてしまうこともできたはずだったが、それからチームがバラバラになり、間延びしてヴェローナにスペースを与えてしまうなどミスが多くなり過ぎた」
「だがチームが苦しい時間帯に良い仕事をしたことで、その後、トナーリへの（アシストとなったアンテ）レビッチのラストパスのような、クオリティを持つ選手たちによる決定的なプレーが生まれた。ヴェローナ戦では、3連勝へ向けて強い意欲があった。ふさわしいタイミングでふさわしい勝利をつかむことができたと言える」
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ヴェローナ戦では、今夏にミランへ加わった新戦力の22歳MFヤシーヌ・アドリが初先発を果たしたほか、後半開始から登場したFWディヴォック・オリギも好パフォーマンスを披露。さらに21歳のDFマリック・チャウも終盤、ピッチに入ってセリエAデビューを飾ると、相手の好機を阻む活躍を見せた。
「ヴェローナはピッチ全体でマンマークを行っていたため、アドリにとって簡単な試合ではなかったはずだ。だが良い動きを見せ、素晴らしいプレーを披露してくれた。チャウは若く、他リーグから加わって2カ月足らずだが、偉大な潜在能力を持っている。意欲も非常に高く、今日は2回、重要なクリアを見せてくれた」
「オリギも気に入った。以前は昨シーズンのひどいケガの影響で固くなっていたが、ようやく調子が上がって来た。私にとっても、ようやく前線のオプションが増えることになる」
またしてもヴェローナで試合を決めたトナーリ
今年5月に行われたヴェローナとの同カードではドッピエッタ（1試合2得点）を記録して、スクデット獲得へ貴重な3ポイントをチームにもたらしたトナーリ。またしても同じヴェローナの地でシーズン初ゴールをマークし、チームを勝利へと導いた。
「ゴール直前に交代の準備があったことは気づかなかったが、これでよかったのかもしれない。全員がスクデットへ向けて前進していた5月とは異なる状況だが、今日の勝利の重要性が大きく異なるわけではない。僕らにとって、士気の上でも非常に価値のある勝利だ」
「アウェーでは好成績を残しているだけに、引き続き結果を出したい気持ちもあったので、今日の勝利には特別な味わいがある。内容が良くない試合であっても、勝利をつかむことができたことは、良い兆しと言える」
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