J3のテゲバジャーロ宮崎は21日、所属選手の元日本代表FW工藤壮人(32)が同日に死去したことを発表した。
工藤は2日の練習時間外に体調不良を訴え、翌日の検査の結果、水頭症と診断されて入院。11日に手術を行い、療養していたが、容態が悪化したために17日からICUにて治療に専念していた。
宮崎の二村恵太社は、次のようにコメントしている。
「私たちの大切な仲間である工藤壮人 が息を引き取りました。工藤選手を応援するサポーターや関係各所の皆様から、多くの励ましのメッセージをいただいたこと、クラブを代表し、御礼申し上げます」
「工藤選手はJ1で活躍し、日本代表にも選ばれるなど、非常に実績がある選手です。それにも関わらず、驕りなどは一切なく、自分のことだけでなくチームメート、クラブ、そしてサポーターのことを大切にする素晴らしい姿勢の持ち主でした。クラブスローガン『真摯』をまさに体現してくれる存在でした」
「そのような選手のあまりにも早い逝去は、無念で残念でなりません」
「選手、スタッフ、クラブ一同はまだ気持ちの整理ができない状況もございますが、工藤選手が宮崎に、クラブに残してくれたものを大切に引き継ぎ、精進して参りたいと思います。そして、工藤選手が信頼してくれたクラブをより良いクラブにすることで、少しでも恩返しして参りたいと思っております」
「工藤選手、テゲバジャーロ宮崎に来てくれて、力になってくれて、本当にありがとうございました」
工藤は柏レイソルの下部組織からトップチームに昇格し、その後メジャー・リーグ・サッカーのバンクーバー・ホワイトキャップス、サンフレッチェ広島、レノファ山口、オーストラリアAリーグのブリスベン・ロアーでプレーして、今季宮崎に加わっていた。
日本代表には柏時代の2013年に初選出。通算4試合に出場して2得点を記録した。またJ1通算192試合60得点、J2通算54試合14得点、そして宮崎加入でJ3通算21試合3得点の記録を残している。