昨夏、ユヴェントスを退団して20年ぶりに古巣のパルマに復帰したブッフォン。44歳を迎えてなお、現役生活を続ける元イタリア代表の守護神が『ダゾーン・イタリア』の「Supertele」のインタビューで語ってくれた。かつては常勝が必須のユヴェントスにおいて、プレッシャーの中で戦ってきたが、セリエBへと舞台を移した現在は、過去にない解放感を感じつつ、現役生活を謳歌している。
「近年は、これまでに経験したことのないような自由を感じながらプレーできている。僕のような選手にとって不可欠な要素だよ。それに充実した家庭生活を送っているので、3カ月先もしくは明日、引退することになっても怖くない」
「僕は現実的な目標を立てている。ピッチ内でのパフォーマンスだけでなく、ピッチ外でチームメートや監督、ファンのためにできることもあるが、今のところ、達成できるように思っている。こうしたことは、引退するか、現役を続けるかの決断を下す際に重要な要素だと考える」
またセリエBのピッチでは、指導者へ転身したフィリッポ・インザーギやファビオ・グロッソら元同僚らと顔を合わせるブッフォン。「感動的だが不思議な感じだ」と明かす一方、自身の引退後のキャリアについては「指導者として毎日、仕事をすることにはあまり熱狂できない。監督になるとしたら、クラブよりも代表チームの方に興味がある」と告白した。
ほぼ無名だったミランGKメニャン
2018-19シーズンにパリ・サンジェルマン(PSG)でプレーした経験を持つブッフォンは、昨夏にリールからミランに移籍すると目覚ましい活躍を見せたGKマイク・メニャンにまつわるエピソードを語ってくれた。
「パオロ(マルディーニ)とは連絡を取り合っており、ミランがメニャンを獲得した時は『あまり知られていない選手でほぼ無名だったのに、素晴らしい補強をしたね』とメッセージを送った。僕はパリにいた1年間でメニャンのプレーを見てきて、彼のことは印象に残っていた。だがプレミアリーグやセリエAなど主要リーグのチームが獲得に乗り出していなかったので驚いたほどだよ」
(C)Getty Images
イタリア代表守護神の座を狙えるGKは?
さらにブッフォンは、今シーズンのセリエAで自身が注目するイタリア人GKらを明かしてくれた。
「近年、クオリティの高いGKが台頭しており、人材は豊富になりつつある。ラツィオの(イヴァン)プロヴェデルやレッチェの(ヴラディミーロ)ファルコーネらが活躍を見せているね。だが今後、イタリア代表において、第2、第3GK、もしくは正GKの座を狙える選手と言ったら、エンポリの(グリエルモ)ヴィカーリオだ」
バロンドールに持論
続いて話題は、FWリオネル・メッシとFWクリスティアーノ・ロナウドによる2強時代の終焉を告げた2022年バロンドールに。44歳GKは、レアル・マドリードやフランス代表で活躍を見せたFWカリム・ベンゼマの戴冠について言及。「バロンドール受賞にふさわしかったと思うが、サッカー界においては、少なくとも同じくらいのクオリティを持っていても、よりメディア受けのする一部の選手を崇拝しがちであることに気づかされる」との見解を示した。
(C)Getty Images
最後に元イタリア代表GKは、セリエAの優勝候補に「アタランタ」を挙げた一方、アッズーリが不在となるFIFAワールドカップ(W杯)カタール2022の優勝国も予想。「アルゼンチンかブラジルだ。これに関してはより自信を持っている」と語った。
関連記事
● マンチーニが呼び寄せた新生イタリア代表の若き逸材たち…ニョントからフラッテージ、セリエBから飛び級メンバーも | ネーションズリーグ
DAZNについて
DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。