優勝の可能性を残すチームは、首位の横浜F・マリノス（勝点62）、2位の川崎フロンターレ（勝点54）、3位のサンフレッチェ広島（勝点54）の3つ。試合数の関係もあり、今節、横浜FMが勝利し、川崎Fが引き分け以下に終わると横浜FMの優勝が決まる状況下で試合がスタートした。
横浜FM対ガンバ大阪
勝てば優勝に大きく近づく横浜FMは、ゲーム序盤から圧倒的にボールを支配。G大阪を相手に積極的に攻撃を仕掛けていった。
しかし、残留のため負けられないG大阪が先制点を奪う。8分、セットプレーからMFダワンの折り返しをMFファン・アラーノがヘディングシュート。狙い通りのサインプレーがゴールに決まり、アウェイに乗り込んだG大阪が先制に成功する。
後半に入っても展開は変わらなかったが、なかなか横浜FMはチャンスをゴールに結実できない。決定機もGK東口順昭が好セーブを連発。G大阪が押し込まれながらも流れを掴んでいく。すると79分、再びセットプレーから今度はFWパトリックが追加点を奪取。勝利に向けて大きな1点となった。
終盤、横浜FMはゴールに迫るも最後まで得点を奪うことができず。横浜FMにとっては痛い敗戦となり、今節での優勝決定がなくなった。
川崎F対清水エスパルス
逆転優勝に向けて負けられない川崎Fは28分、セットプレーのルーズボールをMF遠野大弥が渾身のミドルからゴールネットを揺らし、先制点を奪って試合を優位に進めていく。前半に追加点を奪えなかったが、清水のいいところをしっかりと封じながら時間を進めていった。
だが、後半に入って清水が猛反撃。勢いよくスタートから入ると、49分にMF白崎凌兵が同点弾を奪うと、57分にはFWカルリーニョス・ジュニオがクロスボールに合わせて逆転弾を奪取した。
このままでは優勝のチャンスがほとんど無くなってしまう川崎Fだったが、ここから意地を見せる。76分、右サイドのCKからDF山村和也が難易度の高いヘディングシュートを沈めて試合を振り出しに戻すと、その2分後、今度は山村のパスからFWマルシーニョの折り返しをFW小林悠が押し込み、試合をひっくり返した。
その後は清水に攻められる時間もあったが集中した守備で同点弾は許さず。3-2で勝利した川崎Fは、敗れた横浜FMとの勝点差を「5」に縮めている。
ヴィッセル神戸対広島
優勝のためには全勝が第一条件となる広島だったが、前半9分にDF今津佑太がGKと接触した際に足の裏を見せていたことでレッドカード。序盤から数的不利の展開となってしまう。
この状況をうまく利用した神戸が、20分にDF菊池流帆が決めて先制点を奪うと後半はゴールラッシュ。54分のMF小林祐希のゴールから3分間で3得点を奪って一気に試合を決めた。
広島は0-4で敗れ、この時点で優勝の望みは消え、優勝争いは横浜FMと川崎Fの一騎打ちとなった。
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