完全燃焼のサッカー人生であった。
引退会見の場で中村俊輔は、すっきりとした気持ちを口にした。
「30代後半くらいからいつでも悔いのないように考えていた。だから、どのチームとも単年契約だったけど、今季に入って右足首の状態がよくなかった」と引退までの思いを明かし、原動力となったものとしては「上手くなりたい。サッカーが好き。その思いをずっと抱えながらも、レベルが上がると似たような選手が集まってくる。その中で、40歳を過ぎてカズさんとやれるとは思わなかった。自分よりも情熱のある選手と横浜FCで会えたのは財産」と“最後の時間”を振り返った。
また、2006年のドイツ大会と2010年の南アフリカ大会の2大会に出場したワールドカップについては、「日本代表としてワールドカップに出ることは目標であり誇りだった。2大会とも結果を出せずに終わってしまったけど、自分の力の無さが分かって、その後に向上心を持ってできた」と振り返り、「サッカー人生はその繰り返しだった」と、もう1つの原動力を言葉にした。
今後について未定としながらも「これまでの指導者が自分にやってきてくれたことを自分がやることで少しは恩返しになるかなと思っています」と口にし、「理想の監督像は作らないほうがいいのかなと思っている。自分の物差しでやると伝わらないこともあるかなと。演じないといけないときもあるかもしれないし、促して気が付かせることも大事。いろいろなことを勉強しないといけない。あえて作らないようにしています」といまの考えを明かした。
会見の最後、「やり尽くした、清々しい気持ちで終われた」と中村俊輔。第2の人生も「生きがい」であるサッカーとともに駆け抜けていく。
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