エラーコード %{errorCode}

Jリーグアジアチャレンジ

【DAZN×EL GOLAZO インタビュー】何歳になっても、 ギラギラしたままで。脇坂泰斗が「14番」を背負って感じたこと | Jリーグ

DAZN NEWS
【DAZN×EL GOLAZO インタビュー】何歳になっても、 ギラギラしたままで。脇坂泰斗が「14番」を背負って感じたこと | JリーグDAZN
【国内サッカー・インタビュー】DAZNがJリーグをさらに盛り上げるべく取り組んでいるメディア横断企画、「DAZN Jリーグ推進委員会」。今回は、Jリーグアウォーズで表彰された選手たちのインタビューシリーズを実施。エル・ゴラッソでは、川崎Fの脇坂泰斗にインタビューした。(文・田中直希)※エル・ゴラッソ本誌より転載
▶▶▶DAZNの詳細をチェックする◀◀◀

悔しさは持ち続けないといけない

――ベストイレブンの受賞、おめでとうございます。いまの感情は?

最終節のFC東京戦から、丸2日が経ちました。こうして個人表彰の舞台に立たせてもらえるのは、チームあってのことですし、感謝しています。昨季は優勝してこの賞をいただきましたが、今季は2位での表彰。その違いはありますね。タイトルを獲れなかった悔しさがまだ残っていますし、それを来季も持ち続けないといけないとも思っています。

――ベストイレブンは2年連続の受賞です。

1年間、チーム内で切磋琢磨してきた仲間と、リーグ戦で対戦してきた相手チームの選手たちの投票で選んでいただけたというのはすごく光栄なことで、喜ばしいことです。それを2年連続でいただくことができました。自分の自信につながります。また来季も選ばれたいという気持ちですね。

――5得点は自身過去最多、9アシストはリーグトップタイです。

得点、アシストにおいてもキャリアハイですし、アシストは鹿島の鈴木優磨選手、広島の野津田岳人選手に並んでトップと聞きました。個人的に、数字で結果を出すことにこだわりを持ち続けてきたシーズンでもあるので、最低限くらいの数字だと思っています。もっと決められるチャンスはありました。アシストの数も、セットプレー(のキッカー)を蹴らせてもらっている中でもっともっと取れるんじゃないかという反省のほうが残っています。課題が多く出たシーズンでした。自分自身でも、あまり納得いっていないシーズンです。

――「もう少しできた」という部分は?

すべてにおいて、と表現してもいいかもしれません。攻撃においても守備においてもそうです。結果の数字を増やしたいですし、ここ数年に比べればチームが苦しいときに自分には何ができるかを考えるようになりました。その意味では、チームを勝たせる、勝点につなげる力が選手としてまだまだ足りないなと感じています。

――家長昭博選手、山根視来選手と組む右サイドのコンビネーションが武器となっていました。3人の関係性については?

完成度で言うとまだまだですが、プレーの再現性という意味では精度が上がってきています。たとえば、一人が裏に抜けて走り出したとして、それが“3人目の動き”につながるようにボールを受けにいってパスを狙うとか…。そういった、プレーの再現性を出せるようになっています。それでも、得点につなげる力はもっと高めていけると思います。同サイドに人を寄せることで、今度はそれをチェックしに相手チームも寄っていく。その結果、ボールとは逆サイドのスペースが空いてきます。そんなプレーは、もっとできるなと。それはチームの武器になりつつありますので、もっと力を磨いていきたいと思っています。

――逆サイドのマルシーニョ選手へのパスもよくつながり、得点になることが増えました。チームで一番のホットラインとして、データにも表れています。

“空間を狙うパス”に自信をもてるようになりました。これまでも、その“空間”を見えていたけど出すのをやめていたというのもありますが、トレーニングで意識することで、試合でも出せるようになり、自信につながりました。マルシーニョが走り出すタイミング、悠さん(小林)がDFを引っ張ってくれるところなどを、より見られるようになってきたとも感じています。

空間へのパスの感覚がよくなった

2022_11_2_elgorazo_wakizaka2(C)J.LEAGUE

――「空間への感覚がよくなった」という点について、詳しく教えていただけますか?

グラウンダーだったら人がいて通せなくても、上を狙えば通せるという、浮き球のことですね。相手が触りたくなるような、それでもギリギリ触れないようなボールを最近出せるようになっています。セットプレーにおいてはキックのバリエーションも少し増えてきていると感じていますし、空間を狙うパスのタイミングを理解できています。もっと狭いところを通すとか、相手がいてもピンポイントで合わせられるように意識しています。DFの背後や、走り込んできた味方の到達地点に点で合わせることなど、そこへのこだわりをもって練習からやってきました。まだまだな部分はありますが、いい感触はもっています。

――キックのバリエーションを増やすことも大切ですか?

それも練習しています。まず、自分がどこにでも蹴れるような位置にボールを置かないといけません。たとえ、敵の圧力があって思いどおりの位置にボールが置けなくとも、アウトサイド、あるいは逆足でも蹴れるようになれば味方にパスを通せる、ということにつながります。そこまでできれば自分の幅も広がると思いますからね。これは全体練習ではできない部分なので、自主練習で取り組むようにしています。

――今季から着ける「14番」。それについて、気負いもあったのかもしれない、と発言していました。

プレーしているときに気負っているというのはないと思いますし、気負っているつもりはないんですけど…。課題として考えているゲームコントロールの部分では、流れがよくないときでも自分のところにボールが入れば落ち着かせること、ゲームをコントロールすることで味方を助けることなどは、もっとやらないといけないと感じています。

――志願して着けた14番。序盤、チームとしては勝点を重ねられていましたが、あの時期についてどう振り返りますか?

副キャプテンという立場もあり、チームを引っ張らないといけないという意識が強くなりすぎて、自分のプレーがうまく出せない時期がありました。逆に、自分のプレーが出せているときはスムーズにチームが回って、得点につながったりする。そこにフォーカスしないといけないという明確な答えが自分の中で出て、後半戦はアシストや得点が増えました。サッカーはチームスポーツですが、個人の力は絶対的に必要です。個人の力が結晶したものがチームであるという考えですかね。

――ボランチでもプレーしますが、シャドーストライカーのような役割を周囲は期待していますよね。それが脇坂選手の特徴だと。特徴について、ご自身はどう捉えていますか?

コントロールが厳しいボールがきても、味方とうまく連係しながらプレーをつなげていく。相手と駆け引きしながら、自分が決める、あるいは決めさせる。そういった、攻撃の中心になるようなプレーが僕のスタイルだと思っています。

チームで一番、成長しないといけない

――鬼木監督から「自分のよさを出していけ」と言われたことも大きかったと話されていました。

オニさん(鬼木監督)と話す回数は以前よりは減りました。そのぶん、話すときの時間は長くなった感じはします。『オマエはオマエだ。自分のよさを出すのが一番なんだ』、『チーム全体で成長するのはもちろん、オマエが一番成長しないといけない』と言っていただいたときに、そういう姿も見せていかないといけないと感じました。

憲剛さんと話したときには、トップ下のポジション争いをしていたころを引き合いに出されて、『あのとき、ゴールに絡むような結果を残していたからオレは出られなかったんだ。そういう、ギラギラしたものは何歳になっても必要だよ』と。そのプレーを見せることが相手にとって一番怖いんだと、あらためて気付かされました。これまでいろいろな経験をしてきて、プレーの引き出しも増えましたが、『そこに頼りすぎるな』とも憲剛さんには言われました。『ギラギラして、自分が点をとって勝たせてやるというときはすごかった』と。

オニさん、憲剛さんは自分をよく見てくださっていて、アドバイスをくれます。そうした客観的な意見を自分なりに表現できたのが今季かなと思っています。満足はしていませんが、ある程度の結果を残せた要因はそこかなと思います。

――脇坂選手なりの14番像を確立できた実感は?

『14番像』を意識しないようにしています。やっぱり、自分がどういう選手なのかが大事ですからね。そういうものは、あとから付いてくるものかなと。自分がこういう選手だというものは示せていると思っています。このクラブのことが大好きですし、14番を着けさせてもらえたことを光栄に感じています。では、それをどこで返していくかといったら、プレーで示すということになります。自分はプレーヤーですから。

――そうした姿を見て、憲剛さんからは何か言われましたか?

『大丈夫だろう?』と。14番を着けることなど、いろいろな意味を込めての言葉だったと思います。『はい、大丈夫です』と伝えました。僕が気負っていたら憲剛さんも分かると思いますから、それが感じなくなってきたからそう言ってくれたのかなと。自分が気負っていないと思っていても、傍から見たら気負っていると見えることもあると思います。一つの客観的な意見を憲剛さんから聞けてよかったです。プレーのことは、会うたびに細かく話してくれます。現役のときから変わらずにアドバイスをくれています。

――いい関係ですね。では最後に、来季に向けて。

自分のよさである、結果を残すという意味では最低限は残せたと思うので、それを上回っていくことを考えていきます。また、課題のゲームコントロール、守備の部分をもっと伸ばして、プレーヤーとして大きくなっていきたいと思います。

選手プロフィール

脇坂 泰斗(わきざか・やすと)
1995年6月11日生まれ、27歳。神奈川県出身。173cm/69kg。FC本郷→エスペランサJY→川崎F.U-18→阪南大を経て18年に川崎F加入。J1通算115試合出場15得点。日本代表Aマッチ出場4試合。

関連記事

【動画】2022年のMVPは横浜FMの岩田智輝。ベストイレブンは川崎Fの家長昭博らが受賞 | Jリーグ

DAZNについて

DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。

●  【番組表】直近の注目コンテンツは?
●  【お得】DAZNの料金・割引プランは?

2022Jリーグ関連ページ

2022 Jリーグ  ( 日程・結果 |  総合 J1 |  J2  |  J3

J1