前節のクレモネーゼ戦をスコアレスドローで終え、ラツィオに同ポイントで並ばれて3位へと後退したミラン。FIFAワールドカップ(W杯)カタール2022によるリーグ中断前の最終戦となる日本時間14日のフィオレンティーナ戦では、開始直後にラファエウ・レオンの得点で先制に成功したが、28分にアントニン・バラクに同点弾を許して再び苦しい展開を余儀なくされた。
終盤、フィカヨ・トモリがライン上でシュートをクリアして窮地を凌いだ後、1-1で迎えた後半アディショナルタイムに、途中出場のアステル・ヴランクスが右サイドからクロスを上げると、相手のオウンゴールを誘発。ミランは2-1で接戦を制することに成功した。
この結果、ユヴェントスに敗れたラツィオを追い越し、再び2位へと浮上したミラン。パオロ・マルディーニTDは値千金の決勝ゴールを喜びつつ、チームのパフォーマンスを分析した。
「今日の結果は、W杯による中断期間の2カ月や今後の準備、それに順位表を左右するものだった。クリーンな試合ではなく、プレーにハーモニーも見られなかったが、選手たちは勝利への意欲を持ち、犠牲を払って3ポイントを獲得することができた」
「今回の試合では、あらゆることが起きる可能性があり、リスクもあった。引き分けていれば、我々にとっては半分負けたようなものだった。だが意志の力が物事を可能にするときがある。特に試合終盤は意志の力が大きく働くものだ」
セリエA15試合を終えて33ポイントを獲得した2位ミラン。独走態勢に入ったナポリとは8ポイントの差が開く中、マルディーニTDが現状を分析した。ミランのレジェンドは、後半戦からの逆転でのセリエA2連覇を信じている。
「順位表が明確に物語っている。これまでの獲得ポイントは昨シーズンより2ポイント下回っているだけでほぼ変わらない。ナポリが並外れた仕事を見せているのであって、現状は特に彼らの功績によるものだろう」
「クレモーナでのパフォーマンスは良くなかったが、他に文句のつけどころはない。負傷者がいる中で(UEFA)チャンピオンズリーグ(UCL)ベスト16に進出することもできた。昨シーズンのリーグ制覇をもたらしたチームスピリットと熱狂をこのまま維持していく必要がある」
「逆転でのスクデット獲得は当然可能だ。我々は信じている。昨シーズンはミラノダービーの直前に首位インテルと7ポイントの差があったが、我々が優勝することができた。最後までハイペースを維持していくのは、決して簡単ではない。多くの点において成長していく必要があるだろう。ハーモニーがない? おそらく現在はエネルギーを消耗しているからかもしれない」
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苦悩が続くデ・ケーテラーレ
最後にミランTDは、今夏に総額3500万ユーロ(約50億円)を投じて獲得した補強の目玉であるシャルレ・デ・ケーテラーレに言及。ブライム・ディアスとのポジション争いに敗れるなど、本来の輝きを見せることができていない21歳FWに対する見解を明かした。
「彼はプレッシャーも異なり、求められていることも異なる新たな環境で苦しんでいる。だがシャルレとは、5カ月ではなく、5年間の契約を結んでいるので、今後を待ちたい。きっとチームに上手く溶け込むことができるはずだ」
ハイライト
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