試合は攻撃的なチーム同士が得点を奪い合う激しい展開となった。
札幌がMFスパチョーク、川崎Fがチャナティップとタイ出身の両者がキャプテンマークを巻いて臨んだ一戦は、立ち上がりから互いに最終ラインからボールを繋いでゲームを組み立てれば、そこに対してハイプレスを仕掛けて特長を出し合う展開となる。
その中で最初に決定機を作ったのは札幌。10分、FWキム・ゴンヒがタッチラインギリギリのところから折り返したボールをスパチョークの強烈なシュートがバーを叩きながらネットを揺らしたが、これはタッチラインを出ていたとしてノーゴールの判定。それでも直後の11分、DF中村桐耶が相手のクリアをペナルティエリア内で拾い、左足一閃。札幌が先制に成功する。
しかしこの先制点を皮切りに得点を奪い合う激しい展開になっていく。29分、札幌が右サイド深い位置からMF田中宏武が上げた鋭いクロスをスパチョークが決めてリードを広げたが、その2分後には負傷したDF車屋紳太郎との交代で入ったMF橘田健人が豪快なミドルシュートを決めて1点を返す。そして36分には、今度はFW宮城天がペナルティエリア手前からフェイントで相手を外して放った技ありシュートが決まって川崎Fが同点に追いつく。
後半立ち上がりも前半同様にスコアが動く。まずは札幌が51分、スパチョークのスルーパスに抜け出したFW小柏剛が決めて再びリードするが、64分には川崎Fがチャナティップのスルーパスに抜け出したFW遠野大弥が球際を粘り、ピッチに入ったばかりのFWマルシーニョがこぼれ球を無人のゴールに流し込んで同点に追いつく。
その後は一転してスコアは動かず、3-3のまま試合を終えている。
試合後のフラッシュインタビューにはそれぞれの2点目を決めた二人が登場。川崎Fの宮城は、「アジアツアーの最終戦ということで勝って終わりたいと思っていた中で、専攻される展開を追いつけたことは良かったが、勝ち切らなければいけなかった」と悔しさを口にした。
一方の札幌のスパチョークは、「たくさんの人が足を運んでくれた皆様に感謝している」と母国のサポーターに感謝を示し、「今日のゲームは結果として良いゲームができたと思っているし、来年に向けて良い準備をしていきたい」と手応えと来季への抱負を語っている。
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