遠藤航が脳震盪から順調に回復し、ドイツ戦への出場を見据えている。
8日に行われたブンデスリーガ第14節のヘルタ・ベルリン戦で相手と激しく衝突し、脳震盪と診断され、代表活動合流後も別メニューでの調整が続いていた。
しかし21日の練習後の取材では、19日からフルメニューを消化していることを明かし、現在の状態についても「基本的にはもう問題ない。ビビッて変にいっちゃう方がよくないと思ってるんで、自分の中では行くって決めたら思い切っていくようにしている。そこは練習でも問題なかった」と順調な回復ぶりをアピール。23日に控えるドイツ戦への出場が見えてきた。
カタールW杯初戦でぶつかるドイツ代表の中盤には、ヨシュア・キミッヒやレオン・ゴレツカら国内リーグで首位を走るバイエルン・ミュンヘンの選手たちを揃えている。ただ遠藤も所属するVfBシュトゥットガルトで今季は4シーズン目を迎え、14試合に出場。直近2年間はブンデスリーガで2年連続でデュエル勝利数で1位を記録し、世界トップレベルの選手たちと互角以上に渡り合ってきた実績もある。
「相手の特徴を知っておくことが大事。ブンデスでやっている選手が多いので、相手の何が良いところで、何をしてくるというのをわかっている。ドイツ代表の選手たちと自分が戦えた状況が大事なので、4年間の準備期間の全てをここにぶつけるだけ」。
ドイツ戦に向けては、「立ち上がりはもちろんアグレッシブに入りたい。最初から簡単にボールを持たせてしまう展開にはしたくないという個人的な考えはある。ただ中途半端にいくことは避けたいので、前からいくところとしっかりブロックを敷くところはハッキリとしたい」とイメージを明かし、「自分たちはホントに対ドイツに対してチャレンジしていくっていうところのメンタリティーっていうのを出すだけ。やることっていうのはすごくシンプル」と強調している。
カタールW杯初戦で日本のデュエル王は、ドイツ相手にどんな勇姿を見せてくれるか期待したい。