FIFAワールドカップ・カタール2022は、日本時間11月23日(水)~24日(木)にグループリーグの4試合が開催される。
今回はグループリーグE・F全4試合の見どころ・試合日程を紹介する。
モロッコvsクロアチア|グループF第1節
前回ファイナリストのクロアチアはどれだけの力を維持しているか測る上でモロッコ戦は重要なものとなりそうだ。2018年大会のメンバーの多くはもういないものの、彼らは比較的容易に予選を突破し、今シーズン初めにはレ・ブルーやデンマークもいるネーションズリーグのグループで首位に立った。FWアンドレイ・クラマリッチも「僕らにはクオリティがあり、ロシアの結果を再現することができる。グループリーグを突破することが重要であり、その後に何が起こるかを見ることになる」と話す。
しかし、モロッコは自分たちの予選を見事に突破し、波乱を起こせると信じていることだろう。アトラス・ライオンズは、CAFセクションの第2ラウンドで6戦全勝、20得点、わずか1失点と、いずれもラウンド全体で2番目に良い成績だった。ただし、ワールドカップでの戦績は、過去5回の予選でグループリーグを突破したのは1回(1986年)だけと、決して華々しいものではない。だが、前監督との不和からチャンスを得ていなかったハキム・ツィエクが再び輝きを取り戻しており、「みんなに誇りに思ってもらえるように、自分たちが何をすべきかは分かっている。みんなにとって、チームとして、国として、自分たちの力を示す大きな舞台だと思う」とチームを鼓舞している。
キックオフ時間:2022年11月23日(水)午後19:00
放送・配信予定:フジテレビ系列|ABEMA
ドイツvs日本|グループE第1節
優勝を狙うドイツ、そしてベスト8進出が目標の日本代表にとって重要な初戦となる。とりわけ前回大会ではまさかのグループステージ敗退に終わったドイツに同じ過ちは許されない。前回大会を知るニクラス・ジューレは「ワールドカップで修正する時間はほとんどない。2018年に思い知った。最短の時間で順序立ててトレーニングしないといけないし、水曜日にトップパフォーマンスを披露できるようにするために何度も何度も話し合っていく必要がある。チームは攻撃的に考えているからこそ、カウンターへの守備対応はその一部だ。最近はこの問題を抱えているが、日本戦で起こすわけにはいかないね」と守備での対応でミスは許されないと警戒心を高める。
一方の日本代表もブンデスリーガをよく知る鎌田大地や遠藤航がカギを握る。ゲーゲンプレス(即時奪回)をかいくぐることができればチャンスが広がることをよく理解しており、ボールを奪った後のプレーに特に注目だ。スペースが生まれれば前田大然や伊東純也、浅野拓磨といった快足選手を抱えているだけに、日本にもチャンスは訪れるだろう。
また、ワールドカップデビューとなる逸材、ジャマル・ムシアラにも注目だ。旧知の仲であるイングランド代表MFジュード・ベリンガムが初戦でゴールを挙げており、ムシアラも続きたいと思っているはずだ。
キックオフ時間:2022年11月23日(水)午後22:00
放送・配信予定:NHK|ABEMA
スペインvsコスタリカ|グループE第1節
2010年にワールドカップを制し、2度のEURO優勝など近年輝かしい成績を残してきたスペイン。しかし、2014年大会ではグループステージで敗退し、そして前回はラウンド16で敗退と、彼ら自身の高い基準からすれば、ラ・ロハにとっては難しい数年間だったという事実からは逃れることはできない。大会前にはホセ・ガヤが負傷で離脱し、アレハンドロ・バルデが招集。さらに、アルバロ・モラタら7名が風邪をひくなどここにきてメンバー構成に不安を抱えている。最終ライン、中盤に関して選択の余地はあまりないが、前線にルイス・エンリケ監督が誰を選ぶのか注目が集まる。
一方、コスタリカは堅守が売りで、当然守備に重きを置いて臨むはずだ。ケイロル・ナバス、セルソ・ボルジェスといったベテランがチームのカギを握る。コスタリカは最後の親善試合となったナイジェリア戦で2-0の勝利を収め、ここ13試合で1敗のみ。いい状態で開幕戦を迎えるだけに、スペインを苦しめることは可能かもしれない。
キックオフ時間:2022年11月24日(木)午前1:00
放送・配信予定:ABEMA
ベルギーvsカナダ|グループF第1節
優勝候補の一角であるベルギー。ケヴィン・デ・ブライネやエデン・アザールといった“黄金世代”がピークで迎える最後の大舞台となる。だが、他の多くのチームと同様、最高の状態で迎えられたわけではない。エースのロメル・ルカクは欠場予定で、レアル・マドリーでほとんど出場機会を得られていないアザールをロベルト・マルティネス監督は信頼している。無論、カナダを相手に勝点を落とすことは考えづらいが、どんなチームも初戦は難しいものになるだけに、油断は大敵だ。
もっとも、カナダも数少ないスター選手であるアルフォンソ・デイヴィスにゴーサインが出ておらず、初戦に出場できるかは不透明。個で違いを作れる選手だけに、いるといないとでは大きく戦い方が変わってくるだろう。また、日本人の女性審判である山下良美さんが第4審を務めることでも注目が集まる。
キックオフ時間:2022年11月24日(木)午前4:00
放送・配信予定:ABEMA