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【コラム】グループステージ突破に向けて重要な一戦。勝負のポイントはボールを奪った後の“判断” | サッカー日本代表

【コラム】グループステージ突破に向けて重要な一戦。勝負のポイントはボールを奪った後の“判断” | サッカー日本代表DAZN
【サッカー日本代表ニュース】日本代表にとって、FIFAワールドカップ(W杯)カタール2022の初戦となるドイツ代表戦が幕を開ける。「ベスト8以上」を目指す上で重要な初戦。守備に追われる展開が予想される中、日本はどういったパフォーマンスを見せるだろうか。
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決戦の時だ。2018年7月に森保ジャパンが発足してから約4年。紆余曲折ありながらも、一歩ずつ前に進んできた日本代表が、ついに檜舞台に立つ。目標とするベスト8に向け、まずはグループステージを突破することができるか。勝ち点が求められるドイツ戦に挑む。

どんな時でも大舞台では初戦が重要な意味を持つ。それはこれまでのW杯を見ても明らかだ。前回大会のように初戦で勝ち点を手にすることができればグループステージを突破できる可能性が高まるが、逆に敗れると勝ち進むことが難しくなる。一つの結果で全てが決まるわけではないが、初戦を終えた後のメンタリティーが大きく変わることを考えれば、小さくない影響を与える。3度目のW杯出場を迎え、さまざまな経験をしてきた吉田麻也は、改めて初戦に向けた思いを明かした。

「初戦はどんな大会でも簡単ではないと思います。そして、グループステージを突破する上で非常にウェイトが大きくなってくると思うので、まずは自分たちで自信を持って勇気を出して戦うことが大事かなと。もちろんドイツはレベルも非常に高いし、経験もある国。一人ひとりがハードワークをして、チームとしても団結して戦わないといけないと思っていますが、そこが日本の良さであるとも確信しています。やはりチームとしてどれだけ団結してハードワークできるかが鍵になるんじゃないかと思います」

想定されるのは押し込まれる形だ。多くの選手から守備についての考えが聞かれるように、ポゼッションで相手に上回れるのは承知の上。それを理解しつつ、いかにいい守備からいい攻撃へとつなげていくかが勝敗のポイントになる。

特に重要になるのはボールを奪った後のプレー。日本としてはカウンターを狙いたいところだが、そこで一瞬の判断が遅れればドイツのゲーゲンプレスの餌食となる。一つ、二つとボールを動かして相手のプレスを剥がせるか、それともそこでボールを奪われて二次攻撃を受けることになるのか。瞬間、瞬間の判断を正確に選択していく必要があるだろう。中盤の柱の一人である守田英正はこのように戦いを見据えている。

「押し込まれることの方が確率的に高くて、そういうのは予想しています。もしかしたら1試合の中で、2本、3本しかシュートを打てないかもしれない。だからこそ、できるだけシュートで終わることは意識したくて、かといって奪ったあとに縦に急ぎすぎてボール失ってしまうときつい。そこの調整は僕の役割の一つでもあると思いますし、そういったところを意識したいと思います」

いずれにしても打ち合いの展開に持っていくと部が悪い。長い時間、無失点で時間を進めながら、少ないチャンスをモノにして試合を決める。そういった狙いを突き詰めることで勝利へと突き進んでいきたい。

文・ 林遼平 

埼玉県出身の1987年生まれ。東日本大震災を機に「あとで後悔するならやりたいことはやっておこう」と憧れだったロンドンへ語学留学。2012年のロンドン五輪を現地で観戦したことで、よりスポーツの奥深さにハマることになった。帰国後、フリーランスに転身。サッカー専門新聞「エルゴラッソ」の番記者を経て、現在は様々な媒体で現場の今を伝えている。

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