23日、FIFAワールドカップ(W杯)カタール2022のグループE第1節・ドイツ代表vs日本代表戦が行われ、日本代表がドイツ代表を2-1で下した。
日本代表は、巧みなパス回しを見せたドイツ代表に翻弄され、前半33分にはPKで失点。だが、森保一監督が後半開始から3バックへとシステム変更すると、流れが変わる。75分にはMF堂安律がゴール前のこぼれ球を叩き込んで同点に追いつくと、83分にはFW浅野拓磨がGKマヌエル・ノイアーの肩口を抜く逆転弾をマーク。終盤のドイツ代表の猛攻を耐えきり、過去4回のW杯優勝を誇るドイツ代表を相手に2-1と歴史的な勝利を収めた。
逆転勝利を呼び込む貴重な同点ゴールを挙げた堂安は「意外と落ち着いた感じでした」と、ゴールを決めた時の気持ちを説明。自身の前にボールがこぼれてきた時には「ごっつぁんです!って(笑)」と感じていたことを明かした。また、71分に途中投入された際には、森保監督から「『スペースが出てきたから、どんどんシュートを打っていけ』と言われました」と指示を受けていた模様だ。
強敵・ドイツ代表との初戦を前に、チームは練習で様々なディテールを詰めていたようだ。
「例えば1-0で勝っている場合とか、0-1になったシチュエーションとか。ドイツにも0-1で少しやられましたけど、試合前から0-1になっても0-2にならなければサウジみたいなこともあるし、ウェールズみたいにどれだけ内容が悪くても最後にPKで追いつくこともあると話していました。0-1の状態はOKだと。まさにそのとおりになりましたね」
サウジアラビア代表は、22日にアルゼンチン代表を2-1と逆転で下している。世界が驚いたこの大金星は、日本代表にとってプラスの作用をもたらしたのだろうか。
「ヨーロッパがアジアをなめているところがあるので、ふざけんなと思っていました。オーストラリアも応援していたし、僕がフライブルクでプレーしている時も『ドイツは余裕だね』みたいな発言をされたので、言い返してやろうと思います」
W杯初戦を劇的な勝利で飾った日本代表が次に対戦するのは、“中米の雄”コスタリカ代表。試合は27日の19:00に『アフメド・ビン・アリー・スタジアム』で行われる。