カタールW杯3日目にサウジアラビアが優勝候補アルゼンチンに土をつけて注目を集める中、森保一監督率いる日本代表は23日、ハンス・フリック監督率いるドイツと対戦。前半、ドイツに主導権を握られ、PKにより先制点を奪われるなどして苦しめられたが、後半、森保監督のシステム変更や采配が的中し、ヨーロッパの強豪を相手に2-1で奇跡の逆転勝利を収めて脚光を浴びた。
サウジアラビアに続いて大番狂わせを起こした日本代表。世界各国から驚きの声が上がる中、かつてセリエAの4チーム(ラツィオ、パレルモ、ローマ、インテル)をヨーロッパの舞台へと導いた“勝者のSD”ヴァルテル・サバティーニ氏は、日本代表はサプライズではないと主張する。
2019年に日本代表DF冨安健洋をシント=トロイデンからボローニャへ引き抜いたことでも知られるイタリア人ディレクターがイタリア『Sky Sport』のインタビューで見解を示した。
「今大会では、スペインやドイツ、フランスなど競争力の高いチームが多いが、日本もその1つだ。現在、日本代表でプレーしているトミヤスは、私の元にいたことがある。毎日、彼の練習を見ていて、これから日本の選手を4~5人獲得したいと考えたほどだ」
「日本人選手たちは並外れたメンタリティを持っている。監督から要求される任務を遂行するための集中力が素晴らしい。トミヤスはベルギーの小さなクラブからやって来て、すぐさまセリエAにおいて偉大なレベルのプレーを披露した。右サイドでも左サイドでもプレーできる最高の選手で、その後、アーセナルに引き抜かれたほどだ」
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「そんな彼は日本人選手だし、ナポリで活躍しているキム(ミンジェ)は韓国人だが似たようなところがあるように見受けられ、東アジアの選手たちは素晴らしい。ならば、どうして日本代表が良いパフォーマンスを見せられないというのか。日本代表は当然、W杯で良い成績を収めるはずだ。私だったら日本と対戦することは避けたい」