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FIFAワールドカップ 2022

【コラム】コスタリカ戦で負傷から復活…失点に関与も、守田英正は前を向く「しっかり分析して勝ちにいきたい」 | サッカー日本代表

【コラム】コスタリカ戦で負傷から復活…失点に関与も、守田英正は前を向く「しっかり分析して勝ちにいきたい」 | サッカー日本代表DAZN
【サッカー日本代表ニュース】初のW杯、初の大舞台――。日本を背負って戦ううえで、これ以上ない環境に身を置いたMF守田英正は、試合後、チームを勝利に導けなかったことを悔やんだ。
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やっと訪れた出番だった。

FIFAワールドカップ(W杯)カタール2022を目前に控えた10月27日のチャンピオンズリーグ・グループD第5節トッテナム戦で、MF守田英正は左足ふくらはぎに違和感を覚えた。カタール入りしてから長い間、別メニューでの調整。本来ならチームの主力として中盤を牽引する役目を担うはずが、なかなかメンバーの輪に入っていけない日々が続いた。「ナイーブな気持ちになっていました」と本人が振り返るとおり、いつ復帰できるのか分からない状況が複雑な感情を生んでいた。

ただ、リハビリを進めていくうえで、徐々にふくらはぎは回復。久々にチームに合流してサッカーができる喜びに触れると、少しずつコンディションを取り戻していった。W杯初戦のドイツ代表戦は出場できずに悔しさを味わったが、第2戦のコスタリカ代表戦ではついにメンバー入り。そうなれば、自分のやるべきことは決まっている。

「ボールを落ちつかせる部分や守備で戦う部分など、普段の自分を出せればいい」

コスタリカ代表との一戦は復活の序章だった。前半こそなかなかボールを引き出せず、難しい展開に終始してしまったが、後半からは攻守にわたって存在感を発揮。「ある程度、ボールを握れるようになってスペースを共有できたり、良い距離感でボールを回せたりするシーンは作れました」とは守田の言葉だ。後半開始早々に高い位置へと上がってシュートを放った場面や、巧みに中盤でボールを受けて左右にパスを散らすプレーなど、多くのエリアで顔を出してはチームのパスワークを循環させていった。

また、チーム全体に球際の部分で緩さが見えたり、縦にボールをつけられない時は声を出して鼓舞。周りに高い要求をしながら中盤を構築していくところは、怪我からの完全復活を印象付けた。

一方で、忘れてはならないのが81分の場面だ。DF吉田麻也のパスがズレたところをカバーしにいったものの、クリアしようとしたボールを相手に奪われ、そこからショートカウンターを発動されて被弾。最低でも勝ち点1が欲しかった試合で、痛恨の敗戦につながる失点に絡んでしまった。

「セカンドボールの拾い合いになった時に相手より早く触ってクリアするような意図でしたけど、結局、僕が入れ替わられてしまったので、そこは落ち着いて静態するようなこともできたのではないかというのが個人的な思いです。連携ミス一つでああいった苦しい展開になりますし、大舞台で一番やってはいけないところ。そこは次の試合では無くしたいですね」

自身のプレーが決して悪かったわけではない。復帰戦と考えれば、90分間戦い続けたことを踏まえても十分な出来だったと言っていいだろう。

しかし、チームは守田が絡んだ失点により敗戦。結果、最終節のスペイン代表戦に勝利しなければ、グループステージ突破を決められない状況となってしまった。復活をアピールするパフォーマンスを見せた守田は、改めて次の試合への思いを口にした。

「もう勝たないといけないことは間違いない。本当に数日しかないですけど、しっかりチームで分析して勝ちにいきたいと思います」

巧みな立ち位置を取りながら攻撃を仕掛けてくるスペイン代表に対し、戦術理解度が高く、相手を見ながらサッカーができる守田の存在は、勝利への大きなポイントになるのは間違いない。

ここでW杯での戦いを終えるわけにはいかない。これまで強豪国と対戦する機会がなかった守田にとって、スペインとの大一番は自身の真価を発揮する舞台となる。

文・林遼平

埼玉県出身の1987年生まれ。東日本大震災を機に「あとで後悔するならやりたいことはやっておこう」と憧れだったロンドンへ語学留学。2012年のロンドン五輪を現地で観戦したことで、よりスポーツの奥深さにハマることになった。帰国後、フリーランスに転身。サッカー専門新聞「エルゴラッソ」の番記者を経て、現在は様々な媒体で現場の今を伝えている。

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