27日、FIFAワールドカップ(W杯)カタール2022のグループE第2節・日本代表vsコスタリカ代表戦が行われ、日本代表がコスタリカ代表に0-1で敗れた。
日本代表は前半をスコアレスで終えると、後半は試合の主導権を握ってコスタリカ代表を押し込んでいく。しかし、得点を奪えない時間帯が続くと、81分には中途半端になったクリアを奪われたところからショートカウンターを打たれ、先制点を献上。日本代表はビハインドを覆すことができないまま、0-1と完封負けを喫した。
試合後、失点シーンを振り返ったDF吉田麻也は「相手にワンチャンスをものにされました」とコメント。「(コスタリカは)まさにドイツ戦で僕たちがやったような守備ブロックを敷いてきたな、と。もちろん僕のプレーも中途半端になってしまいましたし、その前のサイドでのプレスも中途半端になってしまった。良くないところが出たなと思います」と、悔しい気持ちを語った。
自身のプレーについては、MF守田英正へつなぐ意図があったことを明かした吉田。試合後に映像を見直し「つなげるスペースがありましたけど、(パスのボールが)高すぎたし、時間的にも前(に蹴る)でも良かったです」と悔恨した。
23日の初戦では、過去4回のW杯優勝を経験しているドイツ代表に2-1と逆転勝利。日本中が沸き上がり、世界が驚く結果となったが、金星獲得直後に控える試合はより難しさが増す。吉田も「ドイツ戦勝利からのこの試合(コスタリカ戦)は、間違いなく難しくなると思っていました」と認める。
「やっぱりこれがサッカーの難しさだなと感じますね。分かっていたことですが、一番起きてはいけない展開になってしまったので」
吉田は「たくさんの批判が起こることは理解します」と、コスタリカ代表戦の内容や結果に対する疑問の声が挙がることについても言及。「個人的にも日本代表としても、こうした注目の集まる大きな大会では批判はつきもの。それをマネージできなければここには立てないので」と口にした。
28日に行われたグループEのもう1試合では、スペイン代表とドイツ代表が1-1で引き分けた。日本代表は最終節でスペイン代表に勝利すれば、他会場のコスタリカ代表vsドイツ代表の結果に左右されずに2位以内が確定。ドイツ代表が引き分け以上で終えると、日本代表のグループステージ首位通過が決まる。
「ここでしっかり良いリカバリーをして、良い分析をしてスペイン戦に向けて準備します。ドイツ戦の後も話しましたけど、まだ何もつかみ取っていないですし、何も失っていない。変わらずチームとして勝ち点を取りに行かないといけないと思います」
決勝トーナメント進出を懸けたスペイン代表戦は、12月2日の4:00に『ハリーファ国際スタジアム』で行われる。