アルゼンチンメディア『TyC Sports』は29日、メキシコ代表MFアンドレス・グアルダードのコメントを紹介した。
27日、FIFAワールドカップ(W杯)カタール2022のグループC第2節・アルゼンチン代表vsメキシコ代表戦が行われ、アルゼンチン代表がメキシコ代表を2-0で下した。初戦でサウジアラビア代表に大金星を献上していたアルゼンチン代表は、後半中盤にFWリオネル・メッシの2試合連続弾で先制。終盤にはMFエンソ・フェルナンデスが追加点を挙げ、メキシコ代表を相手に今大会初勝利を収めた。
だが、試合後にはロッカールームを捉えた映像が原因で、ある“騒動”が勃発。アルゼンチン代表のロッカールームで、メッシがメキシコ代表のユニフォームを床に置いて喜んでいる動画がSNSで拡散され、これにメキシコ人プロボクサーのカネロことサウル・アルバレスが反応。28日には自身のTwitterで「メキシコのユニフォームが地面に置いてある。何という侮辱だ」と怒りを露わにして、「彼は、俺に見つからないよう神に祈ったほうがいい!!」と綴った。
これを受けて、メキシコ代表のキャプテンを務めるグアルダードがコメント。『TyC Sports』によると、グアルダードはメッシとユニフォームを交換したのは自分であり、「ロッカールームの床にユニフォームを置くのは普通のこと」とメッシを擁護した。
「僕は長年スペインでプレーしてきたなかで、メッシという人間と向き合ってきた。残念ながら、カネロはサッカーのロッカールームがどのようなものか理解していなかったんだと思う。だから、メキシコのユニフォームが床に置いてあるのを見てあんな反応をしたんだ」
「でも、カネロの言い分は間違っているし、今回の騒動は重要なことでもないと思っているんだ。こういったことは、余計な注目を集めたり、あるいは無用な論争を引き起こすだけだ」
36歳のグアルダードは、現在ベティスに所属。以前にはデポルティーボ・ラ・コルーニャやバレンシアでもプレーしており、長年ラ・リーガを主戦場としてきたメッシとは何度も対戦している。
なお、現役引退した元アルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロ氏や、元スペイン代表MFセスク・ファブレガスなども、カネロの発言を批判している。