スペインのラジオ局『カデナ・セール』は1日、同局の番組『El Larguero』に出演した元ユーゴスラビア代表FWプレドラグ・ミヤトヴィッチ氏のコメントを紹介した。
ミヤトヴィッチ氏はユーゴスラビアを代表するアタッカーとして知られ、“バルカンの速射砲”の異名をとった。また、バレンシアやレアル・マドリードで活躍するなど、長くスペインでプレー。2003年に現役を引退すると、2006年には古巣であるレアル・マドリードのスポーツディレクター(SD)に就任し、2009年まで同職を務めた。
スペインに所縁のあるミヤトヴィッチ氏は『El Larguero』で、2日に行われるFIFAワールドカップ(W杯)カタール2022のグループE第3節・日本代表vsスペイン代表戦について言及。“ラ・ロハ”(スペイン代表の愛称)の現状を次のように分析した。
「今回のW杯で、スペインは非常に良いスタートを切ったね。彼らはドイツに対してもとても良いプレーをしていた」
また、ミヤトヴィッチ氏は日本代表戦について、率直な感想を述べている。
「(日本を)リスペクトしなければならないが、全ての面でスペインは遥かに、遥かに、遥かに優れていると思う。スペインがグループステージで脱落するためには、何かよほど歴史的なことが起きないといけないね」
スペイン代表のスターティングメンバーで注目される選手の一人が、チームの“心臓”とも言えるMFセルヒオ・ブスケツだ。ブスケツはドイツ代表戦でイエローカードを提示されており、もう一枚イエローカードを受けた場合には、累積警告による出場停止処分が下される。スペイン代表が決勝トーナメントに進出した場合、チームが志向するスタイルの体現者で、なおかつキャプテンでもあるブスケツを欠く事態は避けたいということもあり、ルイス・エンリケ監督が温存策を講じる可能性もある。だが、ミヤトヴィッチ氏は別の意見を主張した。
「ブスケツは経験豊富だから、試合前に監督やコーチ陣ときちんと話して、気をつけるべきことを明確にしておけば、きっと何も起こらないだろう。私が監督であれば、いつだって彼をスタートから起用するね」
グループE第3節の日本代表vsスペイン代表戦、コスタリカ代表vsドイツ代表戦は、12月2日の4:00にキックオフを迎える。