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FIFAワールドカップ 2022

日本代表はどこまでたどり着くか?伊紙「優勝はまったくあり得ない話ではない」躍進の3つの要素を分析 | カタールW杯2022

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日本代表はどこまでたどり着くか?伊紙「優勝はまったくあり得ない話ではない」躍進の3つの要素を分析 | カタールW杯2022(C)Getty images
【欧州・海外サッカーニュース】 FIFAワールドカップ(W杯)カタール2022のE組を1位通過し、決勝トーナメント1回戦でクロアチアと対戦する日本代表について、イタリア紙が特集を組んでスポットライトを当てた。
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FIFAワールドカップ(W杯)カタール2022 の“死の組”とされたE組において、優勝経験国のドイツ&スペインを撃破し、首位でベスト16へ進出する快挙を成し遂げた日本代表。日本時間6日00:00にクロアチア(F組2位)との対戦が控える中、イタリア紙『Il Giornale』が4日、「日本代表チームはどこまでたどり着けるのか?」との見出しで今後の行方を分析した。

サッカー大国に挑む小国の日本

森保一監督率いる日本は、E組において2度の大番狂わせを実現。『キャプテン翼』に代表される「漫画のヒーローたち」と比較され、世界中から称賛を浴びた。

イタリア紙はそんなサムライブルーについて、苦しい時間帯に「耐えることができ、その上ですさまじい打開力を示すことができるタフなチーム」であると紹介。「世界レベルのカンピオーネ(王者)はいないが、モリヤスのチームはまだ、驚かそうと大きな意欲を持っている」などと綴って注目した。

「SNSからメディアの一面に至るまで、当たり前のようにアニメと比較するコメントが並ぶが、ヨーロッパにおいて日本のカルチョに関する知識はほぼゼロに近い」と指摘。そのためか「選手やファンによるスタジアムの清掃のような話がニュースになってしまう」と述べた。

それでも「日本は愛着が湧くチームだ」と主張。相次いで大国を退けたことから、イタリアのルネサンス期の芸術家ミケランジェロの有名彫刻のように「(巨人)ゴリアテに立ち向かう(少年)ダヴィデのようだ」と表現した。

さらに日本のサッカー史を振り返り、野球が圧倒的な人気を誇っていた中で「このスポーツの普及に努め」、W杯の常連国となるまでに「長い道のりを歩んできた」と指摘。だが「ここからW杯で初優勝できるようになるためには、さらに道のりは長いはずだが、だからと言って優勝がまったくあり得ない話ではない」との見解を示している。

その理由として「ワールドクラスのスター選手はいないが、チームの大部分の選手がヨーロッパでプレーしている」点を挙げつつ、「日本は再びワールドサッカーを驚かせる可能性がある」と強調した。

20221201-Japan-DoanRitsu(C)Getty Images

日本代表の快進撃の3つの要因

イタリア紙は、日本のさらなる躍進を後押しする要素として、3つの点を挙げている。1つ目に「W杯優勝国を撃破」し、「楽観論者ですら予想していなかった、スペインやドイツと同居するグループで首位」の成績を残して「初めて2大会連続でベスト16進出」を決めた「熱狂」を指摘した。

ベスト8進出を懸けた一戦においても「ディー・マンシャフト(ドイツの愛称)を帰宅させた日本の選手たちは、良い意味でも悪い意味でも、クロアチアの上質なプレーや経験値におびえることはないだろう」と予想した。

2つ目に指揮官の森保監督やベンチスタートのメンバーの存在を挙げている。まずは指揮官について「モリヤスは魔術師だ」と強調。「“日本のサウスゲート”は、国内でたびたび批判されてきたが、日本の監督はこれまで何も間違えていない」と日本代表監督の選択を評価した。

「明らかに格上のチームに前半のプレーを譲って守り、後半の15分間に袖まくりをして攻撃するというゲームプランは、一か八かの賭けに見えた」と一見、無謀に見えた作戦であることを指摘。だが、「スペインやドイツを相手に機能した」ことから、「クロアチア戦でも再び試すのだろうか」と森保監督の采配に注目した。

また、「衝撃の逆転劇の根底」には堂安律や三笘薫、浅野拓磨や南野拓実ら「途中出場した高いレベルの選手たち」がいたと主張。「モリヤスは、対戦相手が『すでに試合は決まった』と考えている時に彼らを投入し、違いを作り出した」と分析した。

「ベンチメンバーの厚い選手層は、グループステージの3試合で同じ先発メンバー10人を起用したクロアチアのようなチームに対して違いを作り出せるかもしれない。特に年長の王者たちがエネルギーを消耗した時、勝利のカードとなる可能性がある」との見通しを示した。

そして3つ目の要素には、大会前から日本国内で期待度が低かった点を挙げている。その根拠として、2006年ドイツW杯におけるイタリア代表のエピソードを紹介。カルチョスキャンダルで冷え切った空気の中で大会に臨むと、「プレッシャーがないことで奇跡が起き」、優勝を果たしたことを指摘した。

2022-11-27 Moriyasu Hajime JapanGetty Images

日本代表のまさかのW杯優勝は?

イタリア紙は最後に「世界王者としての日本を想像できるところまで来たのだろうか?」との疑問を提起しつつ、「おそらく想像はできないかもしれないが、アジアの国の成功がマンガのヒーローたちの夢に過ぎなかった30、40年前のように、異説には見えない」との見解を示している。

欧州や南米の強豪チームとは異なり、「世界レベルの最高の王者はいないかもしれない。だが日本の選手たちの平均レベルは20年前から著しい成長を遂げた」と指摘。その上で優勝は「実現しないかもしれないが、もしかして実現する場合に備え、東京の警察はしっかり準備しておくべきだろう。その時、渋谷スクランブル交差点ではまったく日本らしくないシーンが見られるかもしれない」と綴り、サムライブルーの躍進に期待を寄せた。

2022-1201-japan-goal(C)Getty Images

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