日本代表は、決勝トーナメント1回戦のラウンド16・クロアチア戦でPK戦(1-3)の末に敗れ、カタールW杯をベスト16で敗退。日本の主将を務めてきた吉田麻也は、「悔しさと寂しさしかない。良いチームだったし、もう一個上に押し上げたかった」と試合翌日も悔しさを滲ませた。
目標に掲げてきた史上初のベスト8まであと一歩と迫ったカタールW杯。クロアチア戦も先制し、後半に同点に追いつかれたものの、前回大会のファイナリストに互角に渡り合う120分間の激闘を繰り広げた。
吉田は、「W杯決勝までいっている相手に120分間、互角に戦えたことは価値のあることだし、良い時間帯も良くない時間帯もありましたが、あそこまで戦えたのは進歩した証になる」と胸を張った一方で、「同時にまだまだやらなければいけないことがある。あのような試合で勝ち切る力を身につけなければいけない。ベスト8への道は1日にしてならずというか、まだまだ続きますね」とコメントした。
森保ジャパンでは主将を務めてきた4年間は、「日本のサッカーがどうなったら良くなっていくのかずっと考えて自分なりにやってきた。ピッチ内外でやれることをやろうと決めてきた」と明かし、この経験が「自分が変わったというよりはキャプテンという立場が自分を成長させてくれたのは間違いない。どんどんいろんな選手が代表でもチームでも(キャプテンを)やってほしい」と期待を寄せている。
また森保一監督とは試合後に、「いや、何も。森保さんと話したら、(涙で)崩壊しちゃうから(笑)」と言葉をかわしていないことを明かした。その上で、「ここまで信用してくれて、僕にいろいろな役割を与えてくれなければ僕の成長もなかった。ものすごく感謝している」と感謝の言葉を述べ、「監督をね、もう一個上に連れて行ってあげたかったですね」と最後まで日本のキャプテンは悔しさを滲ませていた。