12月9日にFIFA ワールドカップ カタール 2022の準々決勝が開催。クロアチアvsブラジル、オランダvsアルゼンチンが行われた。
クロアチア vs ブラジル
ラウンド16で日本をPK戦の末に下した前回大会のファイナリストのクロアチアと韓国に大勝して危なげなく準々決勝に駒を進めてきた優勝候補のブラジルがベスト4を懸けて激突。序盤からブラジルがボールを握る時間が続くもクロアチアがルカ・モドリッチら中盤3枚を中心にゲームをコントロールし、前半をスコアレスで折り返す。しかし後半、ブラジルが攻撃のギアを上げると、48分にはヴィニシウス・ジュニオール、66分にはルーカス・パケタと決定機を作るが、守護神のドミニク・リヴァコヴィッチが好セーブを連発。90分間では決着つかずに延長戦に突入する。
そして延長前半アディショナルタイムについに均衡が破れる。ネイマールがロドリゴ、パケタとのワンツーで狭いスペースを打開すると、最後は冷静にGKをかわしてフィニッシュ。しかしこのままでは終わらなかった。クロアチアが延長後半にブルーノ・ペトコビッチの値千金のゴールで追いつき、2試合連続のPK戦に持ち込んだ。先行のクロアチアが4人のキッカーが成功させ、一方のブラジルは、1番手のロドリゴがリヴァコヴィッチのセーブに遭い、4番手のマルキーニョスのシュートはポストを直撃。クロアチアが4-2でPK戦を制し、ブラジルがベスト8で姿を消す波乱が起きた。
クロアチア 1-1 (PK 4-2) ブラジル
【得点者】
クロアチア:ブルーノ・ペトコビッチ(117)
ブラジル:ネイマール(105+1)
オランダ vs アルゼンチン
準々決勝もう一つのカードのラウンド16でアメリカを倒したオランダとオーストラリアを倒して勝ち上がってきたアルゼンチンが対戦。強豪国同士の一戦は、3バックを採用したアルゼンチンが試合の主導権を握り、前半にリオネル・メッシのスルーパスに抜け出したナウエル・モリーナのゴールで先制すると、後半もオランダにペースを譲ることなく、メッシがPKを成功させて2点差に。勝負は決したかに思われた。
だが、ここからオランダが怒涛の反撃を見せる。右クロスに合わせたボウト・ベグホルストのヘティング弾で1点を返すと、10分間の後半アディショナルタイムのラストプレーで、再びベグホルストがFKのトリックプレーを沈めて追いつき、延長戦に突入した。それでも両者ともに譲らず、PK戦突入すると、アルゼンチンの守護神が魅せた。エミリアーノ・マルティネスが先行のオランダ1本目のファン・ダイク、2本目のステフェン ベルハイスのシュートを連続ストップ。一方のアルゼンチンは5人中4人が成功させ、オランダをPK戦の末に下して準決勝に駒を進めている。
オランダ 2-2 (PK 3-4) アルゼンチン
【得点者】
オランダ:ボウト・ベグホルスト(83)、ボウト・ベグホルスト(90+11)
アルゼンチン:ナウエル・モリーナ(35)、リオネル・メッシ(73)