FIFAワールドカップ(W杯)・カタール2022は、日本時間12月14.15日に準決勝が開催される。
カタール・ワールドカップも残すところあと4試合。準決勝で相対するのはアルゼンチンとクロアチアで、前回大会でもグループステージで相まみえた。今回、決勝進出を懸けた一戦はどのようなものとなるのだろうか。
アルゼンチン
初戦のサウジアラビア戦で逆転負けを喫し、一時はグループステージ敗退かと思われたアルゼンチン。しかし、チームはそこから“レオのために”の精神で連勝を重ね、ここまで勝ち上がってきた。
準々決勝ではオランダと激突。リオネル・メッシの1ゴール1アシストの活躍で2点をリードしたが、終盤に失点してPK戦にまでもつれ込んだ。計18枚のイエローカードが出て、試合終了後には相手を煽る様子も見られ、後味の悪い結末とはなったが、アルゼンチンが辛くもベスト4へと駒を進めた。
歴代のアルゼンチンほどのスターは擁していないが、メッシのために戦う精神で団結力は凄まじい。とりわけ中盤の選手たちはメッシの分も守備で奔走し、チームを支える。オランダ戦のようにメッシが活躍すれば、アルゼンチンは栄冠を手にできると彼らは信じているのだ。
そして、メッシ自身も「決してあきらめず戦い抜いたチームメイトたちを誇りに思う」と信頼を口にする。キャリアで唯一忘れているタイトルに向けて残り2勝だ。「神の子」は果たしてアルゼンチンの神となるのか。
注目選手:リオネル・メッシ
やはりアルゼンチンはメッシのチームだ。オランダ戦は改めてそれを強く感じさせる試合だった。1ゴール1アシストという結果はもちろん、何より選手たちがメッシのために戦っている。彼らは子供の頃からメッシの勇姿を見てきたチルドレンであり、チーム全体がメッシの家族のようだ。
それに呼応するようにメッシのコンディションも上がっている。相変わらず守備での貢献度の低さは否めないが、一度ボールを持てば違いを生み出すことができる。常にピッチ上で最も危険な選手であり、クロアチアの守備網をかいくぐることができるか注目だ。
予想スタメン(4-3-3)
- GK:マルティネス
- DF:モリー、ロメロ、オタメンディ、タグリアフィコ
- MF:デ・パウル、フェルナンデス、マクアリスター
- FW:ディ・マリア、メッシ、アルバレス
クロアチア
驚異的な粘り強さを見せるクロアチア。今大会、90分間で勝利した試合は1試合のみ。PK戦の末に勝利を重ね、2大会連続のベスト4まで勝ち進んできた。ブルーノ・ペトコヴィッチも「試合を重ねるごとに、クロアチアは自信を深めている。(ブラジルに)リードを許した延長後半もみんな信じていたし、まだ時間があると言っていた。それが、あきらめない、個人だけではない自信に満ちたチームの強さだ」と胸を張る。
2試合連続120分間を戦い抜いているため、とりわけ替えのきかない後方の疲労は懸念されるところ。中でも、DFヨシュコ・グヴァルディオルはその個人能力の高さを遺憾なく発揮しており、クロアチアの守備の大黒柱に。彼がコンディションを維持できているかどうかも重要だ。
だが、今大会のクロアチアにはラッキーボーイであるGKドミニク・リヴァコヴィッチがいる。長身GKにはPKに絶対の自信を持っているだけでなく、ブラジル戦では幾度ものピンチをシャットアウト。チームに最後方から勇気を与えられる存在となっている。
何にせよ、粘り強く戦うことがクロアチアにとっては勝利の方程式。前回大会では3-0と快勝しているが、今大会ではどのようなものとなるのだろうか。
注目選手:ルカ・モドリッチ
前回大会の快挙を知る選手の一人であるルカ・モドリッチ。ブラジル戦後には「前回大会よりも驚くべきことであるのは確か。あの時は歴史を作ったけど、それを繰り返したいし、できればもう一歩先に進みたい」と意欲を示す。
37歳と高齢でありながら、ピッチ上を走り回り、攻守に奔走する。同僚DFユラノヴィッチも「モドリッチら中盤の3人にボールを預けるのは銀行よりも安心」と絶大な信頼を口にする。
相手の絶対的エース、メッシとのマッチアップも注目。ともにバロンドール受賞経験を持つスター同士の戦いから目が離せない。
予想スタメン(4-3-3)
- GK:リヴァコヴィッチ
- DF:ユラノヴィッチ、グヴァルディオル、ロヴレン、ソサ
- MF:モドリッチ、ブロゾヴィッチ、コヴァチッチ
- FW:パシャリッチ、クラマリッチ、ペリシッチ
放送日程
キックオフ時間:2022年12月14日(水)午前4:00
放送・配信予定:テレビ朝日| ABEMA