15日に行われたFIFAワールドカップ(W杯)カタール2022の準決勝・フランス代表vsモロッコ代表戦で、フランス代表がモロッコ代表を2-0で下して決勝に進出した。
試合は、前半立ち上がりの5分にスコアが動く。フランス代表FWキリアン・エムバペのシュートがブロックされると、詰めていたDFテオ・エルナンデスがバウンドボールに上手く合わせてゴールネットを揺らした。いきなり失点を喫したモロッコ代表は、その後システムを4-3-3に変更して巻き返しをはかる。だが、押し込む時間帯になかなかゴールを奪えずにいると、後半も終盤に差し掛かった79分にはFWランダル・コロ・ムアニの追加点でフランス代表がリードを広げる。そのまま試合は2-0で終了。史上3カ国目の大会連覇へ向けて邁進するフランス代表が、決勝に駒を進めた。
試合後、フランス代表のディディエ・デシャン監督はモロッコ代表との激戦を振り返った。同指揮官のコメントを、フランス紙『レキップ』が15日付けで伝えている。
「思い通りの結果が出た時には、いつも大きな誇りを感じる。決勝に到達するための最後の一歩だった。簡単ではなかったが、クオリティ、経験、スピリットが混ざり合って、我々は決勝に辿り着くことができたんだ。まずは、監督として選手たちには満足している。自分自身のことは脇に置いておき、常に彼らのためになることを考えているんだ」
19日に控える決勝で、フランス代表はアルゼンチン代表と相対することが決まった。デシャン監督は当然の如く、アルゼンチン代表の大エースを警戒した。
「(リオネル・)メッシは大会が始まって以来、常に輝きを放っている。彼は自由度が高く、たくさんボールに触れ、そして本当に強い。できるだけ、彼の影響力を抑えたいと思っているよ」
フランス代表とアルゼンチン代表は、4年前のロシア大会でも顔を合わせている。ラウンド16で激突した両者は、激しいゴールの奪い合いを展開。試合は、フランス代表がアルゼンチン代表を4-3で下して準々決勝進出を決め、最終的に優勝まで突き進んだ。デシャン監督は、4年前と現在ではメッシのプレー位置に違いがあることを指摘した。
「4年間で、たしかに違いが生じているね。当時、彼がどこでプレーするのだろうと思っていたら、センターフォワードとしてプレーしてきたんだ……。でも今は、センターフォワードに加えて2トップの一角としてプレーすることも多い」
世界の頂点が決まるアルゼンチン代表vsフランス代表戦は、19日の0:00にキックオフを迎える。