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FIFAワールドカップ 2022

リネカー氏「メッシこそ史上最高の名手。勝っても負けても、W杯から彼がいなくなるのは寂しい」自身はアルゼンチンに因縁も、メッシ戴冠に期待|カタールW杯2022

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リネカー氏「メッシこそ史上最高の名手。勝っても負けても、W杯から彼がいなくなるのは寂しい」自身はアルゼンチンに因縁も、メッシ戴冠に期待|カタールW杯2022DAZN
【サッカーW杯・ニュース】カタールW杯2022、決勝アルゼンチンvsフランスを前に、往年の名FWリネカー氏がメッシについて見解を示した。
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カタール・ワールドカップ2022は決勝戦を残すのみとなった。アルゼンチンvsフランスのファイナルを前に、元イングランド代表FWで、1986年大会の得点王ガリー・リネカー氏が、リオネル・メッシについて『BBC』内のコラムで、自身の見解を示している。

リネカー氏は1986年のメキシコ大会で得点王のタイトルを手にしたものの、故ディエゴ・マラドーナの“神の手”や“5人抜き”など、伝説的なプレーによりアルゼンチンに屈した過去がある。

今大会はメッシが、マラドーナと同様にアルゼンチンに世界一のタイトルをもたらせるのかが大きな注目ポイントとなっている。

リネカー氏は35歳で最後のワールドカップになるであろうメッシについて「この大会が終わったら、メッシがこの大舞台から姿を消してしまうかもしれない。それは彼にとって、勝とうが負けようが、世界中のフットボールファンに寂しい感情をもたらすだろう」と記した。

「メッシが演じるワールドカップの物語はもうすぐ終わるだろう。それがどのような結末になっても、彼が不在の物語はきっと楽しくなくなってしまうね」

「改めて、メッシという選手がどのような存在であるか、このワールドカップにおけるパフォーマンスは世界中のフットボールファンの心に強く印象付けるものとなった。彼の地位はもはや不変と言っていい」

「準決勝で勝ったあと、リポーターがメッシに投げかけた言葉がとても美しかった。それは“あなたは多くの人に希望や夢を与えてきた。それは決勝のフランス戦がどのような結末になろうと変わらないことであり、優勝よりも重要なことだ”とメッシに語ったことだ。彼女の言葉は真理であり、正しいことだと思う」

「それにしてもメッシはやはりすごい。このワールドカップでは6試合に出場し、うち4試合でマン・オブ・ザ・マッチを獲得している。そしてここまで5ゴール3アシストという結果や数字だけではない。彼はチームを勝利に導く存在として、やはり唯一無二のレベルにある」

「私は何度となく、彼が偉大な選手だと言ってきた。それは得点能力だけではなく、彼のビジョン、意識、そしてメンタルと多岐にわたるんだ。彼がこのワールドカップでプレーすることを、フットボールファンはとても楽しみにしている。そして彼から目を離すことができないんだ。オーディエンスはみんな立ち上がってメッシの魔法を待っている」

「とてつもないドリブルスキルと高精度のキックでゴールを決めたオランダ戦や、完璧なファーストタッチでゴールに結びつけたメキシコ戦など、この大会ではアルゼンチンの運命を大きく変えてきた。驚くような瞬間がたくさんあった」

「そして準決勝ではフリアン・アルバレスのゴールをお膳立てした。個人技を使ってヨシュコ・グヴァルディオルの裏を取り、追加点を創出したんだ。若くてスピードのあるDFが対応しても、メッシは何ができるのかをピッチ上で知らしめたんだ」

「メッシは何年にも渡って並外れた選手だと示してきた。この大会だけ見ても、いかに現代フットボールの中で特別な選手なのか、誰よりも優れているのか、多くの人が再認識しただろう」

「選手の比較論はとても難しい。ただ、ワールドカップの得点数という基準で論じるのであれば、私はディエゴ・マラドーナよりちょっと上(※リネカーは通算10ゴール、マラドーナは8ゴール)ということになるね」

「それはメッシvsクリスティアーノ・ロナウドの議論と一緒だ。彼らは多くのゴールを量産してきているが、私が思うにメッシはより特別な凄みを持っていると断言する。ロナウドも素晴らしいゴールを決めるし、キリアン・エンバペも爆発的にゴールを量産するだろう。だが、どちらもメッシのできることがこなせるかと言ったら、そうではない」

「メッシは小さなスペースでも4~5人の相手守備網を打ち破るし、わずか5~6メートルのパスで決定機を創出してしまう。それは誰も真似できないアイデアを有したものだ」

「所属先のパリ・サンジェルマンではトップフォームではないとして、今大会での躍進ぶりに驚く人もいるようだが、私はそうだと思っていない。何しろ、メッシのプレーを見るのが大好きだから、PSGの試合はすべてチェックしている。実際のところ、今シーズンのメッシは変わらず素晴らしいよ。信じられないほどにね」

「もちろん若い頃のような爆発的な加速はもう見られなくなった。だけど、彼は生まれ持った才能やスキルを、変わらずピッチ上で発揮できるんだ。だからこそ長い間、彼はトップに立ち続けることができた」

そしてリネカー氏は自身にとっては苦い思い出である1986年大会のマラドーナを、メッシは想起させる存在だと主張。同時に、いかにメッシがとてつもないプレーヤーなのか、最大級の賛辞を交えながらこう説明している。

「メッシがプレーヤーとしてユニークな点の一つとして、アクションから離れてボールを明らかに受け取れない位置で立っていることだ。みんなはメッシが何をしているのか、不思議に思えるだろう。周囲はメッシの動きを理解しているのか、それともただ休んでいるのか、さっぱりわからないときもある」

「一人の選手が強大な影響力を持ち、その選手の働きが勝敗に直結すると分かっているとき、チームメイトたちの献身ぶりは1986年大会のアルゼンチンを思い出させるね」

「もちろんオスカル・ルジェリやホセ・ルイス・ブラウンという優れた守備陣がいて、ジュリオ・オラルティコエチャやホルヘ・ブルチャガらがタフな中盤を構成していた。そして偉大なストライカーであり、クレバーなホルヘ・バルダーノがいた。この時と2022年のアルゼンチン代表はとても近いと思う。周りがいずれもワールドクラスの選手なのに、彼らがサポート役に徹するんだ。もちろん彼らはメッシの天才的なスキルに頼るし、それが有効だとよく理解している」

「史上最高と名高い2人のプレーヤーには多くの共通項がある。同じ国の出身で左利き、小柄でドリブルを持ち味としている。異なる世代の選手を比較することはナンセンスだとは思う。ゲームはその時代で大きく変化するからね。マラドーナがプレーした時代は今とは違って多くのダーティーなキックを受けていたし、ひどいピッチ環境でのプレーもあった」

「1987年当時、バルセロナにいた私はウェンブリーでのフットボールリーグ100周年イベントで、マラドーナと一緒だった。その時に見せたボールスキルはまさに唯一無二レベルの天才的なものだったよ」

「メッシも驚異的な才能を持っている。両者には多くの点で共通項があると言ったが、マラドーナがトップフォームだったのは7年ほどだったことは留意しておくべきだろう。それに比べ、メッシはより長く世界のトップであり続けている」

「誰が史上最高の選手かを総合的に判断するには、その年月も考慮する必要がある。つまり、彼が所属クラブで、そして代表で成功を収めていることを考えると、メッシを上回る選手を探すことは現時点で困難だ」

そしてリネカー氏は「メッシは2021年のコパ・アメリカでも良いプレーを見せ、トロフィーを手にした。そして彼が望んでやまない最後の栄光はこのワールドカップだ。このトーナメントを勝利で終える以外、彼にとって理想的な結末はないだろうね」と続け、メッシにとって悲願だった、アルゼンチンのW杯制覇に期待を寄せている。

果たしてメッシは35歳で迎えた5度目のワールドカップで、頂点に立つことができるのだろうか。ファイナル、アルゼンチンvsフランスは日本時間18日24時キックオフとなる。

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