イギリスメディア『BBC』は20日、賭博規則違反疑いをかけられていたブレントフォード所属のイングランド代表FWイヴァン・トニーが、追加で30件の規則違反疑いでイングランドサッカー協会(FA)から起訴されたことを報じた。
11月17日、『BBC』はすでに、トニーが2017年2月25日から2021年1月23日の間に計232件の賭博規則違反をした疑いでFAから起訴されたことを報じていた。そして今回、同メディアは本件の続報として、トニーが追加で30件の規則違反疑いでFAから起訴されたことを伝えている。
FAは、自身の試合出場に関わらず、選手がサッカーを対象とした賭博を行うことや、賭博を目的とした特権情報を共有することを規定により禁止している。なお、トニーは来年1月4日までにFAの告発に対応する必要がある。所属クラブのブレントフォードは、21日にクラブ公式サイトを更新。「クラブは、イヴァンと彼の法定代理人と話し合っている。会話内容は非公開とし、問題が解決するまでこれ以上のコメントは控える」と声明を発表している。
現在26歳のトニーは、今シーズンのプレミアリーグで14試合に出場して10ゴールをマーク。得点ランキングで3位につけており、出場機会がなかったものの、今年9月にはイングランド代表に初招集されている。今回の追加起訴を受けて、トニーの賭博規則違反数は計262件に。これらの違反が証明された場合は、長期にわたる出場停止処分を受けることが予想される。過去には、イングランド代表DFキーラン・トリッピアーが、2020年12月にトッテナムからアトレティコ・マドリードへの移籍に際して、他人が賭けをするための情報を提供したとしてFAから10週間の出場停止と罰金70,000ポンド(当時の換算レートで約980万円)の処分を受けた。また、2017年には、元イングランド代表MFジョーイ・バートン氏(当時バーンリー所属)が、2004年から2016年まで恒常的に賭博に興じていたことが判明し、18カ月の出場停止処分を受けた(バートン側の上訴により、後に13カ月に短縮)。
プレミアリーグで持ち前の得点力を発揮しているトニーだが、さらなる窮地に追い込まれている。
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