前節の時点で上位5チームに入っていたチームのうち、今節、勝点3を手にしたのは川崎Fのみ。厳しい暑さの中の連戦がいかに難しいかがわかる週末となった。
注目されたのは首位・横浜Fと5位・C大阪の上位対決だ。序盤こそ拮抗した展開で推移したものの、31分にショートカウンターからFW加藤陸次樹がゴールを奪うなど、ペースを握ったのはホームのC大阪。後半に入って63分にも見事な連携からFWアダム・タガートが追加点を奪い、リードを2点に広げた。
しかし、6連勝中の首位チームは簡単には終わらなかった。79分にゴール前でこぼれ球に反応したFW仲川輝人がDF山中亮輔に倒されてPKを奪取。このPKをFWレオ・セアラが冷静に沈めると、ファウルを犯した山中が退場処分となり数的優位な状況を得ることになる。こうなると一気に攻撃への勢いを強めた横浜FMは、後半アディショナルタイムに再びレオ・セアラが決め、土壇場で試合を振り出しに戻すことに成功。勝ち越しとまではいかなかったが、難しい試合の中でも勝点1を持ち帰ることとなった。
C大阪としては2点リードでゲーム終盤を迎えていただけに、アダム・タガートの負傷交代や山中の退場などがあったとはいえ、どうにか勝点3を得たかった。前節、鹿島アントラーズ戦でもゲーム終盤に追いつかれたことを考えると、この2試合で勝利を手にできなかったことは悔しさが残る結果となっている。
首位の横浜FMがドロー、2位の鹿島もドローに終わった中、週末に元気な姿を見せたのは川崎Fだ。鬼木達監督に濃厚接触判定が出たため、指揮官不在の中で迎えたガンバ大阪戦は、序盤から相手のプレスを回避しつつ攻撃を展開。6分にFWレアンドロ・ダミアンのゴールで先制すると、前半の早い段階で相手に退場者が出たことで試合を優勢に進めることに。すると、MF脇坂泰斗やFW家長昭博といったゴールの欲しかった選手に得点が生まれ、終わってみれば4-0の勝利。ゲーム終盤には怪我明けのDF登里享平が久しぶりにピッチに立つなど、好材料の多い週末を過ごした。
中位以下で注目したいのは、やはりヴィッセル神戸だろう。吉田孝行監督就任後、連勝と調子の上がっている神戸は、敵地でジュビロ磐田と対戦。どちらもゴールネットを揺らせない難しい展開が続いていた中、後半にFW大迫勇也がPKを沈めてこれが決勝点に。新指揮官の下で今季初の3連勝を飾り、15位のG大阪との差を「1」に縮めている。
■J1リーグ第21節結果
川崎F 4-0 G大阪
磐田 0-1 神戸
札幌 0-0 鹿島
名古屋 0-2 清水
広島 1-1 湘南
浦和 3-0 FC東京
C大阪 2-2 横浜FM
福岡 1-0 京都
鳥栖 0-1 柏
J1 順位表
※第21節終了時点
順位 | 点 | 勝 | 分 | 敗 | 差 |
---|---|---|---|---|---|
1 横浜F・マリノス | 44 | 13 | 5 | 3 | 23 |
2 鹿島アントラーズ | 39 | 11 | 6 | 4 | 8 |
3 川崎フロンターレ | 37 | 11 | 4 | 5 | 9 |
4 サンフレッチェ広島 | 34 | 9 | 7 | 5 | 7 |
5 柏レイソル | 33 | 10 | 3 | 8 | 5 |
6 セレッソ大阪 | 32 | 8 | 8 | 5 | 7 |
7 FC東京 | 29 | 8 | 5 | 8 | -3 |
8 サガン鳥栖 | 27 | 6 | 9 | 5 | 5 |
9 浦和レッズ | 26 | 5 | 11 | 5 | 6 |
10 アビスパ福岡 | 26 | 6 | 8 | 7 | -1 |
11 名古屋グランパス | 25 | 6 | 7 | 8 | -6 |
12 京都サンガF.C. | 24 | 6 | 6 | 9 | -4 |
13 湘南ベルマーレ | 24 | 6 | 6 | 9 | -6 |
14 北海道コンサドーレ札幌 | 24 | 5 | 9 | 7 | -17 |
15 ガンバ大阪 | 21 | 5 | 6 | 10 | -8 |
16 ヴィッセル神戸 | 20 | 5 | 5 | 11 | -7 |
17 清水エスパルス | 20 | 4 | 8 | 9 | -8 |
18 ジュビロ磐田 | 19 | 4 | 7 | 10 | -10 |
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