今夏、中山はオランダのPECズヴォレからイングランド2部のハダースフィールドに移籍した。少し出遅れる形となり「早く試合に出ないといけないというところから始まった」中で、第3節から先発出場を果たすと、さっそくゴールを奪ってチームの信頼を獲得。ここまで公式戦9試合に出場し、チームの主力としてプレーを続けている。
チームはここまで24チームのうち23位と苦しい戦いが続いてるが、「やっている内容はそこまで悲観するようなものではない」とチームに手応えを感じつつ、「今に至るまでコンスタントに試合に出る最低条件はできている」と自身の現状を評価した。
1部のプレミアリーグと比べ、チャンピオンシップはイングランドの古典的なキック&ラッシュの文化が強いリーグだと思われがちだ。ただ、中山は「基本的に縦には早いけど、そこはチームによりけり。つなぎぎたいチームもある」と主張。その上で、「強度は間違いなく高いと思っている。単純に個々のバトルになる。そのバトルの能力が(自分自身の)高めたい能力のうちの一つとして追い求めたリーグではあります」とし、強度の高い試合の中で個々のバトルの能力を高めたいと言う。
だからこそ、中山はチャンピオンシップで戦う意義を強く感じている。
「自分が追い求めてきたものがあるリーグ。11試合を終えてほとんどの試合に出れていますけど、試合を重ねるうちにそこは得られている実感があるし、W杯までに間違いなく埋めたい差、その差を埋められると思ってこのリーグに来て、いま(よくなっている)実感を得られているので、本当に充実した日常を過ごせていると思います」
一方、今回の代表遠征はW杯メンバー発表前最後のテストマッチとなる。今回の戦いに向けて懸ける思いを口にした。
「個々のポジション争いは間違いなく全員が意識していると思う。僕自身も今まで以上に懸けてる思いはしっかりプレーで見せていきたい。かつ、個々がバラバラになることはチームの総合力にあまりつながらないので、そこは気をつけなければいけない部分。一人ひとり、僕自身も自分のプレーをしっかり表現する。そして結果をしっかりと出すというのがまず大事だと思う」
これまでとは違った中山雄太を見せる。イングランドでの経験をピッチで表現することで自身の進化を示そうとしている。
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