ほぼ三つ巴のような形となったJ2の自動昇格を巡る争いは、3チームともに勝利を手にする週末となった。
首位のアルビレックス新潟はホームで水戸ホーリーホックと対戦すると、前半から主導権を握りながら攻勢をかけ、MF星雄次とFW谷口海斗のゴールでリードを広げた。終盤も堅固な守備を見せて相手の反撃をシャットアウト。2-0で勝利し、3連勝で首位を堅持した。
2位の横浜FCはヴァンフォーレ甲府との難しい試合を強いられたが、85分にFW小川航基の決勝弾で勝点3をゲット。3位のファジアーノ岡山は、プレーオフ圏進出を目指すV・ファーレン長崎を相手に3-0と快勝して上位を追走している。
プレーオフの出場権を争う戦いは、4位のベガルタ仙台、6位の大分トリニータが引き分けるなか、モンテディオ山形がジェフユナイテッド千葉との同勝点対決に2-0で勝利して7位に浮上。大分との差は「2」だが、1試合未消化試合分があると考えると、6位以内が見えてきたと言っていいだろう。
一方、生きるか死ぬかの残留争いは、降格圏に沈むFC琉球が敗れた一方で、大宮アルディージャとザスパクサツ群馬が大きな3ポイントを奪取。大宮は栃木に対して主導権を握りながら試合を進めて3-1で勝利し、ブラウブリッツ秋田戦に臨んだ群馬は前半17分に沈めたFW田中稔也のゴールを守り切って1-0の勝利を飾った。
20日には残す1試合のロアッソ熊本といわてグルージャ盛岡との試合が開催予定。どちらもプレーオフ出場権と残留を目指すなか、負けられない一戦に臨む。
■J2リーグ第37節結果
岡山 3-0 長崎
仙台 1-1 徳島
秋田 0-1 群馬
山形 2-0 千葉
町田 2-2 東京V
横浜FC 1-0 甲府
新潟 2-0 水戸
金沢 3-3 大分
琉球 0-1 山口
大宮 3-1 栃木
J2 順位表
※第37節終了時点
順位 | 点 | 勝 | 分 | 敗 | 差 |
---|---|---|---|---|---|
1 アルビレックス新潟 | 74 | 22 | 8 | 7 | 34 |
2 横浜FC | 74 | 20 | 11 | 6 | 15 |
3 ファジアーノ岡山 | 66 | 18 | 12 | 7 | 20 |
4 ベガルタ仙台 | 59 | 17 | 8 | 12 | 15 |
5 ロアッソ熊本 | 58 | 15 | 13 | 8 | 7 |
6 大分トリニータ | 57 | 14 | 15 | 8 | 10 |
7 モンテディオ山形 | 55 | 15 | 10 | 11 | 17 |
8 V・ファーレン長崎 | 54 | 15 | 9 | 12 | 2 |
9 徳島ヴォルティス | 52 | 10 | 22 | 5 | 12 |
10 ジェフユナイテッド千葉 | 52 | 14 | 10 | 13 | 2 |
11 FC町田ゼルビア | 51 | 14 | 9 | 14 | 6 |
12 水戸ホーリーホック | 46 | 12 | 10 | 14 | 1 |
13 東京ヴェルディ | 43 | 10 | 13 | 13 | -2 |
14 レノファ山口FC | 43 | 11 | 10 | 16 | -6 |
15 ブラウブリッツ秋田 | 43 | 11 | 10 | 16 | -13 |
16 ヴァンフォーレ甲府 | 42 | 9 | 15 | 13 | -7 |
17 ツエーゲン金沢 | 42 | 10 | 12 | 15 | -17 |
18 栃木SC | 40 | 9 | 13 | 14 | -9 |
19 大宮アルディージャ | 38 | 9 | 11 | 16 | -13 |
20 ザスパクサツ群馬 | 36 | 9 | 9 | 19 | -16 |
21 いわてグルージャ盛岡 | 33 | 9 | 6 | 21 | -34 |
22 FC琉球 | 30 | 6 | 12 | 19 | -24 |
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