スポーツ仲裁裁判所は、エクアドル代表のワールドカップ出場を認める決定を下した。
カタール・ワールドカップ南米予選を4位で通過し、本戦出場権を手にしたエクアドル。2大会ぶりに大舞台での戦いに臨む同国だが、予選で起用したバイロン・カスティージョに出場資格がないとの疑いが掛けられており、出場権を逃したチリとペルーのサッカー連盟がエクアドルの出場権剥奪を求めてスポーツ仲裁裁判所に訴えを起こしていた。
そして8日、スポーツ仲裁裁判所はエクアドルに関する声明を発表。この中で「スポーツ仲裁裁判所は選手バイロン・カスティージョの資格を認め、一方でFIFAの規定違反によりエクアドルサッカー連盟に対して罰則を科す」と伝え、チリとペルーの訴えを退けた。
なお、カスティージョの出生地や誕生日に関する情報が事実とは異なることから、エクアドルサッカー連盟に対する罰則として、10万スイスフラン(約1480万円)の罰金と、2026年ワールドカップ南米予選で勝ち点3ポイントを剥奪する処分を科すことを併せて発表している。
チリサッカー連盟は、1分け1敗に終わったエクアドル戦にカスティージョが出場していたことから、試合が無効となり、勝ち点6が自チームに与えられると主張。仮に6ポイントを獲得すれば、チリはペルーとコロンビアを上回ってワールドカップ出場権を獲得できる4位にまで浮上することから、エクアドルに代わる本戦出場をFIFAに要求していた。
しかし、FIFAはチリの訴えを退け、予選の順位通りにエクアドルがワールドカップに出場することを支持。この決定を不服としたチリサッカー連盟は、スポーツ仲裁裁判所に訴えを起こしていた。一方、南米予選5位で大陸間プレーオフに敗れたペルーサッカー連盟もチリと同様にエクアドルの出場権剥奪、自国の代替出場を要求して同仲裁裁判所に判断を仰いでいた。
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