FIFAワールドカップカタール2022開幕前最後の国際親善試合で、カナダ代表と対戦した日本代表。9分に相馬勇紀のゴールで先制したものの、21分にコーナーキックから失点すると、終了間際にはPKから逆転ゴールを許して敗戦となった。
この試合で板倉は、右ヒザじん帯断裂を乗り越えて約2カ月ぶりとなる先発復帰を果たした。67分に交代するまでセンターバックの一角として、順調な回復ぶりをアピールするプレーを見せている。
「最初はやっぱり多少の不安はありましたけど、試合に入ってすぐ怖さもなかったしヒザへの不安はなかったので良かった」と安堵する板倉。さらに「このスピード感と強度の中で出れた。ドイツ戦にはもっとフィットした状態でいける。ここで65分できたことで、次のドイツ戦は90分いける」と、初戦のドイツ戦に向けて手応えを感じたようだ。
また21分の失点シーンについては「相手も強かった。W杯ではやらせてはいけない。でも、あれを試合の中で経験できたことはすごく良かった」とポジティブに捉える。一方で「相手はブロックを使ってきた。マークの変わり方をどうするか、どう掴むかはもう一度突き詰めないといけない」と修正点を明かした。
初戦のドイツ戦まであと5日。板倉は、ブロックを敷いて裏へのロングボールを蹴り込むような戦い方だけでなく、しっかりとディフェンスラインからボールを繋いで、自分たちで主導権を握って崩す場面も必要だとコメント。その中で高いレベルでの状況判断が必要だと課題を口にした。
「(繋いで崩す)トライは間違いなくします。ただそれには状況判断がすごく大事になります。試合の入りなのか、ハーフタイムの終わりなのか、後半の始まりなのか、試合終盤なのか。試合の状況を見ながら変えないといけない。ただやっぱりトライしないとそれ1本になるときつい。なるべくそこで崩して後ろから組み立てていきたい」
カタールW杯は現地時間20日に開幕する。日本代表はグループEでドイツ代表、コスタリカ代表、スペイン代表と対戦。ドイツ代表との注目の初戦は23日に行われる。