9月に行われたドイツ遠征のアメリカ戦、エクアドル戦に出場して評価を高めたシュミット・ダニエル。カナダ戦はベンチから試合を見届けるなかで「簡単に裏に走られて、相手に繋がれるシーンがいつもよりは多かった」ことを指摘。ドイツ戦でも裏への対応が必要となるなか、出場している選手たちでもっと擦り合わせる必要があると感じたようだ。
「裏のスペースのケアはディフェンスがやるものですが、キーパーも助けられるエリアかもしれない。チームの約束事がありつつ、出た人が擦り合わせてやればいいと思う。ドイツは積極的に出てくるし、誰が裏に出てくるかわからないような攻め方をしてくるので、すごい大切になると思います」
またカナダ戦のセットプレーからの失点についても言及した。「今言えるのはスペースマークのところ。誰にもマークが付かない人を配置する場所に誰を置くのか。そういう部分はよく考える必要があるし、自分としては大きい人が立ってる方がやりやすい。自分は必要な時に持ち味である高さを出して、プレーできればいいかなと思ってます」とコメント。明確な守備へのアプローチを持って取り組む必要があるとの考えを示した。
日本は、23日に初戦のドイツ戦を迎える。ドイツのハイプレス攻略の鍵は「掻い潜ることにこだわりすぎないこと」だという。
「カナダ戦ではゴンちゃん(権田修一)からダイゼン(前田大然)に抜けたすごくいいロングボールがあった。隙はドイツにも絶対にあるし、前からプレスにくるチームだからこそ、逆に裏の選手は集中力を欠いている場面でもある。そういう隙を見計らって、キーパーから突いていけたら、一番簡単に点取れる方法かなと思います」
熾烈なポジション争いの中にいるシュミット・ダニエルだが「今この場所にいるっていうだけでワクワクしてるし、1つ夢がかなってちょっと満足している」と笑う。そして「今日からまた、戦いが始まるみたいなモードに切り替えていきたいし、切り替えられると思う。いいテンションをドイツ選手にぶつけられたらと思います」と初戦に向けてさらに気持ちを高めていく。