元日本代表指揮官ヴァイッド・ハリルホジッチ氏は、モロッコ代表がカタール・ワールドカップで躍動することへの思いを吐露した。
今回のワールドカップで大躍進を続けるのがモロッコ。ベルギーに勝利してグループFを首位通過した同国は、36年ぶりのラウンド16でスペインをPK戦で下し、続く準々決勝ではクリスティアーノ・ロナウド擁するポルトガルを退けてアフリカ勢として史上初のベスト4入りを決めた。
そんなモロッコを現在指揮するのはワリド・レグラギ監督だが、2019年から2022年8月までは元日本代表指揮官のハリルホジッチ氏がチームを指揮。しかし、ハキム・ツィエクらとの確執があったりした同指揮官は、開幕まで3カ月を残すタイミングで解任された。
4年前の日本時代にもワールドカップ開幕数カ月前に解任され、2010年のコートジボワール時代には本戦出場権を獲得した後に職を解かれたハリルホジッチ氏は、母国ボスニア・ヘルツェゴビナ『Avaz』のインタビューでモロッコの今大会の躍進について語った。
「私にとって何も言わないことが賢明だ。この3年間がなかったかのように、彼らと働かなかったかのように、彼らと1試合も勝てなかったかのようにだ!これらすべてのことにうんざりしているし、私はフットボールについてもう話したくはない!」
「このスポーツで3年間を通してやってきたことを10日間でできる人間がいないということを誰も言わないだろう。フットボールでの結果は仕事により成し遂げられる。私は3年間にわたって仕事をしてきた!私もそのようにできたという気持ちだ!チームは準備できていたし、全員がそうすることを熱望していた」
「今、アメリカやカナダ、エジプト、日本、アフリカの人々が私に電話をかけてきている。これ以上何と言っていいのかわからない。上手く物事を回していくことが私の最後のミッションだったが、すべてが誤った方向に行った。しかし、そういうものだ。私はそのような男であり、これが初めてではない」