ヴィッセル神戸のアンドレス・イニエスタは、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシのワールドカップ制覇について語った。
アルゼンチンの主将としてカタール・ワールドカップに臨んだメッシ。初戦ではサウジアラビアに逆転負けしたものの、そこから同選手を中心にチームは快進撃を続ける。そして、決勝でフランスをPK戦の末に下して、36年ぶり3度目のワールドカップ優勝を飾った。
これまでに史上最多7度のバロンドール受賞をはじめ、数々のタイトルを手にしてきたメッシだが、過去4度のワールドカップで優勝を逃してきた。それでも、今大会で優勝したことで史上最高の選手の称号を確固たるものにしたと考えられている。
バルセロナでメッシとともにプレーし、クラブの黄金期を築いたイニエスタは、『ESPN』でキャリア初のワールドカップ優勝を飾った元チームメイトについて「ワールドカップ優勝有る無しに関係なく、僕にとって彼がベストだ」と話し、以下に続けた。
「彼がワールドカップを制したという事実は彼にとって幸福のとても大きな源だと思う。彼らのスタイルでワールドカップを制したということでこの優勝が完全にふさわしいものになった。もちろん、ワールドカップ優勝に関係なくメッシをベストとして見ていない人は、これからもその意見を持ち続けるための言い訳を見つけると僕は確信している」
また、アルゼンチンとフランスによるワールドカップ決勝について「ゴールや感情、試合で起きたことすべてにおいて史上最高のファイナルだったと思う。ファンにとって間違いなくアメージングな試合で、ワールドカップ決勝にふさわしものだった」と評価したイニエスタは、ラウンド16で敗退した母国スペインチームについても語った。
「(ポゼッションを高める)プレースタイルのモデルは続けるべきだと思う。100%を出し切れるのならプレースタイルのモデルは良いということになる。モロッコ相手の試合は負けなかったけど、モデル云々ではなく、試合に勝つためのその他の要素が欠けていた」
「アイディアは保たれ続けるべきだと思う。すべての試合は異なるものであり、試合ごとに解決策を見つけることをしないといけない。試合を変えることのできる本当にたくさんの細かなディテールがあるから、議論はいつだって存在する。(パブロ)サラビアが最後に得点していればこの議論はなかったかもしれない」
「僕たちみんなが敗退に失望したけど、これらの経験は学ぶため、より良くなるために役立つものだ」