昨シーズンは11年ぶりのスクデットを獲得し、セリエA王者に返り咲いたミラン。今シーズンは20年間にわたって遠ざかるコッパ・イタリアのタイトル獲得を目指して日本時間12日、ラウンド16のトリノ戦に臨んだ。
レギュラーメンバーの一部を入れ替え、シャルレ・デ・ケーテラーレら新戦力をスタメンに抜てきして3バックを敷いた指揮官のステファノ・ピオリ。だがミランはトリノのゴールをこじ開けることができず、70分にはコフィ・ジジの2枚目のイエローで10人となった相手に攻めあぐね、スコアレスドローのまま延長戦に突入すると、114分に相手の先制点を許して0-1と敗れた。
ミラン指揮官は試合終了後、『SportMediaset』のインタビューに応じると、まさかのラウンド16敗退に落胆しつつ、敗因を分析した。
「我々は決意をもって積極的に真剣な試合をしたが、クオリティが十分ではなかった。数的有利に立ったものの、この優位を生かすための冷静さがなかったと言える。大きな失望を感じている。ラウンド16の突破を目指していたが、その結果を得ることができずに残念だ」
「先発したメンバーは相手にうまく対処していたと言えるだろう。危険な場面も90分間で1回だけだった。それから攻撃の手がかりをつかむために交代カードを切ったが、延長戦においては時間をうまく使うべきだった」
「我々はすべての大会において競争力のあるチームであることを示したかったが、これからいっそうの決意をもって再出発するしかない。リーグ戦もスーペルコッパも我々を待ってはくれない」
(C)Getty images
デ・ケーテラーレは重要な選手
続いてピオリは、36歳のフランス代表FWオリヴィエ・ジルーに代わって1トップの位置で先発したデ・ケーテラーレに言及した。ミラン指揮官は、新天地でくすぶり続ける昨夏の補強の目玉に大きな期待を寄せている。
「彼が重要な選手であるからこそプレーさせた。センターフォワードは彼の本来のポジションではなかったが、ジルーはワールドカップから戻ってきたばかりであり、常に3日ごとにプレーさせることはできないし、ケガのリスクが出てくる」
「デ・ケーテラーレにとって、トリノ戦でセンターフォワードを務めるのは簡単ではなかったはずだが、クオリティの高いプレーを見せてくれた。もちろん我々は全員、決定力のあるプレーを期待している。だが、それを見せることはできなかった」
ハイライト
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