現在53歳のバティストゥータ氏は、1990年代にフィオレンティーナで活躍。1994-95シーズンのセリエA得点王に輝いたほか、1996年にはコッパ・イタリアやスーペルコッパのタイトルを獲得した。またローマへ移籍した2000-01シーズンには、元イタリア代表のフランチェスコ・トッティ氏や元日本代表の中田英寿氏らとともにスクデットを獲得した経験を持つ。
今季はナポリの優勝を予想
そんな元アルゼンチン代表FWが『ダゾーン・イタリア』の「Supertele」に出演。ナポリが2位以下に7ポイント以上の差をつけて単独首位を走る今シーズンのセリエAに見解を示した。バティストゥータ氏は、1989-90シーズンを最後にスクデットから遠ざかるナポリが今シーズン、悲願のタイトルを獲得する可能性が高いと予想する。
「私はナポリが優勝すると思う。ナポリのことは応援しているよ。ファンではないが、優勝がふさわしいチームだと思っている。7~8年にわたってスクデット争いを演じているが、なかなか優勝できていない。それに説得力のあるパフォーマンスを見せており、他チームに大きな差をつけている。ライバルたちがナポリに追いつくことはできないのではないかと考える」
(C)Getty Images
バティストゥータ氏が見たカタールW杯
続いて元アルゼンチン代表FWは、リオネル・メッシを擁する母国の優勝で幕を閉じたFIFAワールドカップ(W杯)カタール2022に言及。秋冬開催の異例の大会について自身の感想を語った。
「私は米国大会や日韓大会、フランス大会でプレーした経験があるが、今後、今回のようなW杯を見ることは難しいだろう。過去にも前例はないように思う。ファンもチームも、宿泊施設を一度も変えることはなかったうえ、スタジアムへのアクセスが簡単で安全だった。私は素晴らしいW杯だったと感じているよ」
偉大なストライカーになる秘訣
さらに番組では、偉大なストライカーになるための秘訣について問われたバティストゥータ氏。コメンテーターを務める元ユヴェントスDFのチーロ・フェラーラ氏に言及しつつ、自身の考えを明かした。
「秘訣などはない。ただ、最初は幸運に恵まれなければならないだろう。特にフェラーラのようなマーカーに出くわさない幸運が必要だ。さもなければ、ゴールへの道のりが非常に難しく感じるようになってしまうからね」
手に届かなかったヴィオラでのスクデット
そして元アルゼンチン代表FWは、自身の現役時代を振り返ると、フィオレンティーナに所属した1991年から2000までの9年間を過ごしたフィレンツェへの思いを明かした。
「フィレンツェは私の第2の故郷だ。移籍した時の私はまだ22歳でしかなかった。それからフィレンツェを離れたのが31歳の時。気づけば、アルゼンチンにいる友人よりも、フィレンツェの友人の方が多くなっていたくらいだ。フィーリングが合い、やってきた直後からあらゆる面で居心地が良かった。ただ、このユニフォームにスクデットを捧げることができず、もがき苦しんでいたよ」
番組には、2005~2007年および2012-13シーズンにフィオレンティーナでプレーした経験を持つ元イタリア代表FWのルカ・トーニ氏も出演。「私がセリエAでプレーし始めようとする頃、すでにフィオレンティーナで活躍していた彼を目標にしていた。カルチョの歴史を築いた選手であり、私にとってのレジェンドだ」などとバティストゥータ氏に賛辞を贈った。
すると、元アルゼンチン代表FWもトーニ氏に対するリスペクトを明かし、「ルカ、ありがとう。私も、のちにフィオレンティーナへやってきて偉業を見せた彼のことを尊敬しているよ。君のプレーを見ていたが、フィオレンティーナでゴールを量産していたね」と語った。
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