守護神のマイク・メニャンら負傷者の離脱に苦しむ王者ミランは、前節のローマ戦において、終盤にセットプレーから2点を奪われて2-2のドローへと持ち込まれたほか、ミッドウィークに行われたコッパ・イタリアのラウンド16では、トリノを相手に数的有利に立ちながらも延長戦の末、0-1で敗れるなど、直近の試合で結果を残せていない。
そんな中、再起を図るべく、日本時間15日、セリエA第18節において敵地でレッチェとの対戦に臨む。指揮官のステファノ・ピオリは、記者会見に出席すると、直近のチームのパフォーマンスを分析し、課題を語った。
「直近の2試合において結果を残すことはできなかったが、選手たちの目からは、決意と意志が伝わってくる。もちろん、全員がプラスアルファの何かを見せなければならないだろう。敗戦後は、すぐさま選手たちと話し合い、どこを修正すべきかを説明した」
「ローマ戦では良いプレーだったが、トリノ戦で良かったのは70分までだった。注意力と意志の問題だろう。トリノ戦では36本のシュートを放ったが、枠内シュートはわずか8本だった。ゴールを決めるのが不可能な位置からシュートを狙うなど、慌てすぎて冷静さを欠いていた。そこを改善していかなければならない」
「モチベーションというより、冷静さとクオリティの問題だ。我々の目標はタイトルの獲得であり、技術的なクオリティやプレーの選択という点において自らのパフォーマンスのレベルを引き上げなければならない」
Getty
ベテラン勢の不在による影響
さらにミラン指揮官は、チームの台所事情について言及。特にリーダーシップに優れたベテラン勢の不在を嘆いた。
「欠員がない時は強いチームなのだが、ズラタン(イブラヒモヴィッチ)やシモン(ケアー)、(アレッサンドロ)フロレンツィらがいない。彼らはリーダーシップや信頼性面においても力を発揮してくれる選手たちだ。ただ、(ディヴォック)オリギとケアーについては明日、起用できる。(アンテ)レビッチも試合に帯同する。日曜から練習に合流し、スーペルコッパに間に合う可能性がある」
最後にピオリは、昨シーズンのセリエA覇者として周囲の批判を受け止めつつ、今シーズンの今後の戦いを見据えた。
「結果を持ち帰ることができなかったのであり、批判は妥当だ。我々は昨シーズンに素晴らしいカルチョを見せてスクデットを獲得したチームであり、批判的な目が向けられても当然のことだ。だがシーズンは長く、リーグ戦はまだまだ続く。我々がスクデットを獲得した王者であることを忘れてはならない」
「目先の目標はスーペルコッパのタイトルの獲得だが、大きな目標は小さな1歩を重ねることで到達できる」
放送・配信予定
- レッチェ vs ミラン
- 配信:DAZN
- キックオフ:2023年1月15日(日)日本時間2:00
- 実況:加藤暁
- 会場:スタディオ・コムナーレ・ヴィア・デル・マーレ
関連記事
● 【コラム】ミランの宝、生まれ変わったトナーリ…“ピルロの後継者”から現代的MFへの成長 | セリエA
DAZNについて
DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。