前節は敵地において、昨シーズンの覇者ミランを相手に土壇場で2-2のドローに持ち込んで勢いに乗ったローマ。日本時間16日、スタディオ・オリンピコにフィオレンティーナを迎えると、パウロ・ディバラが10人になった相手から2得点を奪う活躍を見せ、2-0で勝利を収めた。
指揮官のジョゼ・モウリーニョは試合終了後、『ダゾーン』のインタビューでチームのパフォーマンスを分析した。
「フィオレンティーナは素晴らしいチームであり、難しい試合だった。相手は10人になってもボールをコントロールし、試合ができるチームだ。だが、我々はクオリティを見せてうまく守り、コントロールが難しい場面はなかったと言えるだろう。ただ、組織的な戦術や気持ちの面では良かったが、ボールを保持した際にもう少しクオリティを見せ、自信を持ってプレーして欲しい」
フィオレンティーナ戦では、ディバラがタミー・エイブラハムとのホットラインからドッピエッタ(1試合2得点)をマークし、コッパ・イタリアのジェノア戦に続いて2戦連続で決勝点を挙げた。ポルトガル人指揮官は、そんなアルゼンチン代表FWのFIFAワールドカップ(W杯)カタール2022を終えた後のエピソードを明かし、そのプロフェッショナルな姿勢を絶賛した。
「ディバラには、1月1日にチームに戻るように指示していたが、『いないとボローニャ戦で勝てるかわからない』と伝えると、12月29日に合流することになった。だが、27日に彼から連絡があり、28日の練習にも参加するというんだ。これがパウロだよ。こんな選手はなかなかいない。特別な青年だ」
(C)Getty images
“狂犬”ボーヴェら若手に寄せる期待
最後にモウリーニョは、20歳のエドアルド・ボーヴェや22歳のマラシュ・クンブラ、19歳のベンジャミン・タヒロヴィッチらチームの若手メンバーに言及した。
「ボーヴェはまるで狂犬のようで私は大好きだ。相手に食らいつき、よく走り、プレーしてくれる選手だ。非常に賢い選手で、現在、多くを学んでいる。本当に彼のことはうれしく思っている。彼のほかにも、(ニコラ)ザレフスキや(クリスティアン)ヴォルパート、タヒロヴィッチら若手がたくさんいる」
「それにマラシュは本物のプロフェッショナルだ。序列は4番目で出場機会は少ないが、起用した時は偉大なクオリティを示している。今日は(ロジェール)イバニェスが不在だったが、よくやってくれた。(クリス)スモーリングや(ジャンルカ)マンチーニがいないときもあるが、彼は常に良い反応を見せてくれる」
「チームのクオリティを引き上げるには、若手選手たちの成長が必要だ。例えばタヒロヴィッチには、ボールを保持した際のクオリティがある。だが成長のための時間を与えなければならない。彼は中盤において、チームに貢献してくれるだろう」
「また守備陣においても、ボールをうまくコントロールできる選手が必要となる。その点、クンブラは誰よりもうまいが、守備面に関しては、現時点でイバニェスが獣のようなパフォーマンスを見せている」
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