前節はラツィオに0-4で敗れ、公式戦5試合にわたって勝利から遠のくミラン。ステファノ・ピオリは29日、メンバーを大幅に入れ替えてホームでのサッスオーロ戦に臨んだが、またしても守備が崩壊し、約26年ぶりとなるホームでの5失点で2-5と屈辱的な敗戦を喫した。リーグ戦2連敗で5位へと滑り落ちたミランの指揮官は、歴史的大敗に落胆を隠せない。
「ローマ戦以降、選手たちは固まってしまったように見える。以前、機能していたものが機能しなくなった。困難に直面しても反発することができず、戦術面でも苦戦している。様々な状況について様々な方向から修正していかなければならない」
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ミランは1-3で迎えた後半開始直後にPKを献上。試合の行方を決定づけることになる4失点目を記録してしまった。
「前半だけで3失点は大きく、守備に苦しんではいたが、試合を引き戻せると確信していた。選手たちはチャンスを作り出し、相手の脅威となれる予感がしていたからね。しかし後半開始直後にPKで失点してしまうと難しくなる」
「直近の試合のパフォーマンスは、我々の能力をあまりにも下回っており、私が何とかしなければならない。我々にとって難しい時期だが、みんなが結束しなければ乗り越えられない。自分たちの仕事を信じて取り組んでいかなければならない」
そんな中、日本時間6日に行われる次戦では、ミラノダービーを迎える。チームの再起をかけて合宿を行うのも選択肢の1つであると言える。
「重要な一戦なので、合宿は状況を踏まえて判断したい。合宿をしたからといって勝敗が決まるわけではない。だが、私も選手たちも今日のような大敗は望んでいなかった。直近のパフォーマンスには満足しておらず、反発心を見せていかなければならない」
38ポイントで5位へと転落し、当初、目標としていたセリエA2連覇は極めて難しくなった。ピオリは、「いま、自分たちの実力を信じることをやめてはならない。今後の我々の目標は、UEFAチャンピオンズリーグ(UCL)圏内の4位以内であり、UCLベスト16で良いプレーを見せることだ」と、より現実的な目標達成に意欲を示した。
最後にミラン指揮官は、0-5で敗れた2019年12月のアタランタ戦を回想しつつ、3年前のような巻き返しをチームに望んでいる。
「今日の敗戦は、あの有名なベルガモでの敗北を思い出させる。だが、あの敗戦は我々の教訓となった。経験したくないような苦しい時期ではあるが、より良い取り組みをしていかなければならない」
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