ミランは今シーズン、セリエA2連覇を目指してリーグ戦に臨んだが、今年1月に入り公式戦7戦未勝利と急激に失速。2位だった順位は一時、6位まで転落するなど、単独首位を走るナポリの背中は大きく遠のいた。
ステファノ・ピオリは苦渋の決断を下し、システムを4バックから3バックへと変更。するとチームの精神的主柱であるズラタン・イブラヒモヴィッチもベンチに復帰したセリエA第22節のトリノ戦において、ミランは約1カ月ぶりの勝利を収め、再び前進を始めた。パオロ・マルディーニTD(テクニカルディレクター)の右腕のフレデリック・マッサーラSDが1月の低迷期を振り返った。
「チームの困難はシステムが原因というより、物事がうまく進まずに自信を失ってしまったから起きたものだ。守備の安定を取り戻し、背後がカバーされているという意識があれば、前線のクオリティを解き放つことができる。システムではなく、こうした状況を整理する必要があった」
昨夏、鳴り物入りでミランへ加入したベルギー代表の21歳FWシャルレ・デ・ケーテラーレは、セリエAへの適応に苦戦。依然として本来の能力を発揮できずにいる。
「若手選手たちには、適応期間が必要だ。我々はチームや選手たちの価値を確信している。なぜデ・ケーテラーレに時間を与えるのか? 彼は偉大な才能を持った強い選手だ。毎日のように成長を見せている。そしてミランで能力を発揮できるという確信も日々増している」
「ただ、ミランのユニフォームは重みのあるものだ。セリエA王者のミランへやって来て期待値も高い。常に最高峰のレベルでの競争を求められる歴史あるミランにおいては当たり前の状況だが、若手がそのレベルにあることを示すためには時間も必要だ」
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さらにミランSDは、去就問題で注目を浴びているFWラファエウ・レオンらに言及。契約延長交渉に進展はないものの、前向きにとらえていることを明かした。
「レオンに関しては、以前のまま動きはない。だが次の物語を綴る準備はできている。レオンおよび(オリヴィエ)ジルーに関して解決策を見つけられることを確信している。我々には自信がある。解決へ向けて取り組んでいきたい」
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