今シーズン、勝ち点「15」剥奪の厳しい処分を受けたものの、直近のリーグ戦で4連勝を飾って追い上げを図る7位ユヴェントス。さらなる上位浮上を目指して日本時間6日、5位ローマとのビッグマッチへ臨んだが、好機を生かすことができずに敵地スタディオ・オリンピコで0-1と5試合ぶりの黒星を喫した。
来シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ（UCL）出場が遠のいたユーヴェの指揮官マッシミリアーノ・アッレグリは試合終了後、敗戦の弁を述べつつ、チームのパフォーマンスを分析した。
「ローマは誰にとっても嫌な相手であり、困難に陥るかもしれないことは分かっていた。前半はもう少し良いパフォーマンスを見せることができたかもしれないが、ローマは選手たちが足をつるほど、前半からかなり走っていた。そして、もっとうまく守れたはずのシーンで失点してしまった。ゴールを決められなければ、試合に負けてしまう。それがカルチョというものだ」
「だが選手たちは心配する必要はない。（勝ち点剥奪がなければ）50ポイントを獲得していたところだ。確かに勝てていれば、アタランタとの差を詰め、ローマと9ポイント差にできたはずだった。これほどのペナルティーを受けたことで、世界が崩れ落ちるような気がしてしまうが、実際のところ、選手たちは重要な仕事を見せてくれている」
(C)Getty images
切り札キーンのまさかの40秒退場劇
アッレグリは終盤、フアン・クアドラードに代えてモイーズ・キーンを投入。ラスト数分で攻勢を仕掛けようとしたが、23歳FWは、厳しいマークをしたジャンルカ・マンチーニ対する報復を見舞い、わずか40秒で一発退場となった。
「キーンは過ちを犯した。彼は謝罪をしたが、彼の過ちによりチームは苦境に陥った。後半アディショナルタイムにチームのために貢献できたはずだったのにね。これを教訓としてほしい。相手のファウルをとったというのに、キーンは間違った反応をしてしまった。先発出場できなかったことで、いらだっていたのかもしれない」
ユーヴェは試合途中から、シーズン開幕直後の構想であった4-3-3のシステムへと移行。アッレグリはその選択の理由を明かしたほか、セリエAで約1カ月にわたって沈黙が続くエースのドゥシャン・ヴラホヴィッチにも言及した。
「あの時点で4-3-3にする必要性があったからだ。（ポール）ポグバはまだ100％の状態ではなく、これから他の試合も控えているため、（フェデリコ）キエーザについても出場時間を管理する必要がある」
「ヴラホヴィッチは得点が以前よりも少ないが、今夜は技術面で良いパフォーマンスを見せてくれた。チャンスもいくつかあったように思う。また、キエーザがそばでプレーすることで、よりチャンスも増えるだろう」
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