前節で昇格組のクレモネーゼにセリエAで26年ぶりとなる白星を献上した5位ローマ。ジョゼ・モウリーニョのチームは、日本時間6日、勝ち点剥奪のショックを乗り越えて4連勝と好調のユヴェントスをホームに迎えると、53分のジャンルカ・マンチーニのミドル弾により、1-0と勝利を収めた。
クレモネーゼ戦でレッドカードを受けたものの、FIGC(イタリアサッカー連盟)の控訴裁判所へ不服申し立てを行い、処分が一時停止となったモウリーニョ。ユヴェントス戦のベンチに座ったポルトガル人指揮官は、ビッグマッチでの勝利を喜びつつ、前節の格下との敗戦を悔やんだ。
「このチームはピッチで全力を尽くせば、結果をつかむことができるだけに、クレモーナの試合を受け入れるのは難しかった。今夜の勝利はうれしいが、私はまだ、あのクレモネーゼ戦の結果と敗北を消化できていない」
「前線にターゲットを置かなかったことが勝利に結びついたのか? ローマは今日、戦術というより、チームが全力を尽くしたために勝つことができた。(タミー)エイブラハムがベンチスタートだったことは関係がないはずだ」
「UEFAチャンピオンズリーグ出場が目標に? 問題は、ローマにおいてどの選手がピッチに立てるか分からないことにある。だが一発勝負なら、あらゆる可能性がある。どんな相手に対しても結果を残せるだろう」
(C)Getty images
アッレグリへのリスペクトと元ユーヴェのディバラ
さらにモウリーニョは、敗者となったユーヴェ指揮官のマッシミリアーノ・アッレグリを称えたほか、昨夏にユヴェントスからローマに加入したパウロ・ディバラにも触れた。
「ユヴェントスやアッレグリのことはとてもリスペクトしている。強い指揮官が率いる強いチームであり、調子を上げている。今シーズンの最高潮のタイミングで今日の試合へ臨んできたはずだ。ユーヴェが結束している時はまるで壁のように堅固であり、ゴールを量産できるチームではない我々にとって、試合への姿勢が重要であったと考える」
「またユーヴェはスピードとインテンシティがあるので、カウンターになると止めるのは難しい。したがって相手にピッチを明け渡さないようにしていた」
「アッレグリとは、シーズン中もメッセージをやり取りする仲だ。長年にわたって素晴らしい関係を築いており、冗談を言い合うこともよくある。私は彼のチームが好きだ。何連勝もできるチームであり、15ポイントを剥奪されていても脅威であり、偉大なチームだ」
「ユーヴェはディバラ放出を後悔しているかどうか? ディバラはローマにとって、ものすごく重要な選手だ。だがユーヴェに偉大な選手は必要ない。すでにチーム内に偉大な選手たちがあふれているからね」
最後にモウリーニョは、自身の処分の一時停止について言及。「何も期待していない。訴訟手続きが行われており、私はリスペクトしなければならない。終わるまで何も言うつもりはない。穏やかに自分の仕事をしたいからね」などと語った。
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