2023シーズンの明治安田生命J1リーグは、第3節に突入。3チームが開幕3連勝を目指したほか、多くのチームが今季初勝利を狙って目の前の試合に臨んだ。
開幕連勝を飾った横浜F・マリノス、名古屋グランパス、神戸のうち、連勝を「3」へと唯一伸ばしたのは神戸だった。ガンバ大阪との神阪ダービーを迎えた神戸は、前半3分にMF山口蛍のラストパスをFW大迫勇也が決めて早々に先行すると、調子の良さを前面に出していく。前半は追加点を奪えなかったが、うまくゲームを進め、今度は後半早々にDF酒井高徳の積極的なシュートが相手にディフレクトしつつゴールイン。大きな追加点が生まれた。
リードを広げてからは完全に神戸が主導権を掌握。66分にセットプレーからFW武藤嘉紀がヘディングで決めて3点目を奪うと、72分には酒井が強烈なシュートから4点目を奪ってゲームの大勢を決めた。神戸は大量4得点で3連勝。首位に浮上した。
一方、横浜FMはサンフレッチェ広島とドロー決着。名古屋も最後まで1点が奪えず、3連勝を飾ることはできなかった。今季初勝利を飾ったのは3チームだ。鳥栖はホームで名古屋と対戦。前半からチャンスを作り出す中、なかなかゴールを奪えない時間が続いたが、選手交代などを駆使しながらペースを上げた83分、ショートコーナーからMF河原創の鋭いクロスに対し、ニアサイドでMF長沼洋一が頭で合わせてついに先制に成功する。その後もしっかりとブロックを作りながら集中した守備で無失点を続けた鳥栖は、嬉しい今季初勝利をゲットした。
開幕2試合で連敗・無得点と苦しい戦いが続いていた浦和は、ホームの浦和駒場スタジアムでセレッソ大阪と対戦。互いに拮抗した展開で試合が進む中、33分にオウンゴールで失点し、今節も厳しいかと思われた。
だが、初勝利のために負けられない浦和は、ホーム声援を背にここから意地を見せる。61分、FW興梠慎三が倒されて得たPKをDFアレクサンダー・ショルツが決め切って同点に追いつくと、82分にFWブライアン・リンセン、MF関根貴大とつなぎ、最後はMF安居海渡がゴール右上に突き刺して逆転。このままリードを守り切った浦和が逆転勝利で初白星を飾った。
鳥栖、浦和とともに、京都もゲーム終盤の2得点でFC東京を撃破。それぞれ順位を上げることに成功している。
そのほか、鹿島アントラーズが横浜FCに3-1で勝利して今季2勝目。アビスパ福岡も柏レイソルに競り勝ち2勝目を挙げた。一方、昇格組のアルビレックス新潟と好調の湘南ベルマーレは、それぞれ北海道コンサドーレ札幌、川崎フロンターレとドローで終わり、無敗を継続している。
■J1リーグ第3節結果
横浜FM 1-1 広島
川崎F 1-1 湘南
横浜FC 1-3 鹿島
新潟 2-2 札幌
京都 2-0 FC東京
神戸 4-0 G大阪
浦和 2-1 C大阪
福岡 1-0 柏
鳥栖 1-0 名古屋
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