試合は、前半から名古屋に決定機を作られたものの、GK朴一圭の活躍もあって0-0のままゲームは進んでいく。そして迎えた83分、ショートCKからMF河原創の鋭いボールをMF長沼洋一が頭で合わせて値千金となる先制点を奪取。このリードを守り切った鳥栖が今季初勝利を飾った。
鳥栖は、今季ホームで迎えた開幕戦で湘南ベルマーレに1-5という大敗。そこからリーグ3戦目にして掴んだ初勝利を鳥栖の守護神は、「開幕戦ではたくさんのサポーターが観にきてくれた中で、残念な気持ちで帰してしまったので、(今節は)勝ち切れてホッとしている」と安堵の笑顔を見せた。
この日は前半から数多くのピンチを迎えたものの、朴が好セーブを連発。今季初の無失点を達成し、勝利に導く活躍を見せた。「セーブに至るまでにチームメイトがコースを消したり、ハードワークしてくれたおかげでセーブしやすいところにボールが来ているので、チームメイトに感謝したい」とその裏にあった仲間の奮闘を讃えた。
このクラブで3シーズン目を迎える今季は、昨季まで着用していた『40』番から『71』番に変更。クラブ設立に尽力した坂田道孝氏の命日が1月7日であることが由来となっている鳥栖のサポーターズナンバーの『17』を反転させた番号を着用している。その決断に込められた思いをこう明かした。
「本気でタイトルを取りたいというか、より特別なものを背負って自分にもう一つプレッシャーをかけて鳥栖でプレーしたいと思った時に、17番がサポーターズナンバー(永久欠番)で背負うことができない番号なので、それを反対にした『71番』を背負うことにした」。
またこれまで在日韓国人として日本で生まれ育ってきたが、昨年に日本国籍を取得。今季にかける思いと共に日本代表への思いもこう口にした。「(カタール)W杯をテレビで釘付けになって観てきたけど、あの舞台は目指していきたいですし、一度でも良いので国を背負って戦う喜びや難しさを目指していきたいという強い気持ちを持ってプレーしているので、今季は頑張っていきたい」。
最終ラインからのビルドアップを掲げるスタイルにおいて重要な役割を担う鳥栖の守護神がこのクラブを高みに連れていくために、そして自身初の代表入りに向けてどんな活躍を見せてくれるか。今後の活躍にも注目したい。
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