C大阪対鳥栖の49分、89分の場面だ。
まず49分、二人のDFに囲まれた鳥栖のDF長沼洋一がボールを奪われた直後にプレスをかけてタックル。これに主審はファウルを取った上でイエローカードを提示した。続いて89分、左サイドの深い位置でボールを受けたC大阪のFWカピシャーバがアグレッシブな仕掛けを見せると、これを長沼が止めてファウルの判定。主審はイエローカードを提示し、長沼は2枚目の警告で退場処分となった。このイエローカードの判定が妥当だったか議論した。
1枚目のイエローカードの理由はラフプレー、2枚目のイエローカードは反スポーツ的行為と判定されたこの場面を振り返り、現役時代CBだった槙野氏は1枚目の判定について「僕がレフェリーならファウルだけど、カードはなし」と主張。2枚目についても「ハッキリ言って論外ですね。カードの対象でもないし、近くで見ている。僕はJリーグがもっとレベル高くなる上で選手はかなり努力しているし、もっといいリーグにするならこれでファウルやカードを出していればゲームもよくなくなる」と語り、自身の見解を口にした。
一方、佐藤氏は「初見はちょっと厳しいなと。2枚目で赤になるなら厳しいなと思いましたけど、主審側の絵で見ていい位置で見ているのと、カピシャーバ選手が中に入ったタイミングで長沼選手が体を入れるのではなく、先に手で胸を押さえたことがカードの対象になるんじゃないかなと」と語り、2枚のイエローも仕方なしと主張した。
両者の意見を聞いた上で、家本氏はまず印象の話として1枚目のイエローカードは仕方ないと思ったことを明かし、その上でポイントとして『接触は足裏ではなかった』、『無謀な行為・力とは言えない』を鑑みると「(カードが)出る印象も分からなくないが、シーンを深く見るとやや厳しいかなという印象を持ちます」と結論づけた。
そして、もう一つの場面になると家本氏は「これが難しい」と主張。テクニカルな話になると80%くらいはイエローカードになると説明した上で、選択肢に幅がある中で「絶対ではないから無しでいいかな」という見解であると語り、自身が主審であったなら二つの場面ともコミュニケーションで済ませていた可能性が高いと明かした。
最終的にはやはり体ではなく手から行ったことの印象が悪く受け取られたのではという話となり、両方の判定に関しては「間違いではない」という見解となっている。
関連記事
●【動画】槙野智章氏がDF目線で浦和とC大阪の試合を解説&選手に直撃取材「あの一体感は大事だなと思います」(西川周作) | やべっちスタジアム
DAZNについて
DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。
● 【番組表】直近の注目コンテンツは?
● 【お得】DAZNの料金・割引プランは?