明治安田J1リーグは、週末に第5節が開催。前節の時点で全勝のチームがなくなり混戦となる中、今節も各地で激闘が繰り広げられた。
今節を終えた時点で首位を堅持したのは神戸だ。前節、今季初黒星を喫し、どうしても連敗は避けたい中でサガン鳥栖との試合を迎えた。そんな大事な一番で結果を残したのは、今季リーグ戦初先発となったMF泉柊椰だ。ワイドからの積極的な仕掛けでチャンスメイクを狙っていくと、22分には左サイドからカットインして右足を振り抜いた。綺麗な弧を描いたボールはゴール右に吸い込まれ、チームに先制点をもたらした。
これで主導権を握った神戸は、追加点こそ奪えなかったが、鳥栖の攻撃を完全にシャットアウト。相手の攻撃の拙さもあったが、シュート1本に抑えて快勝し、首位をキープした。
連勝で順位を上げてきたのは、京都、浦和、広島の3チームだ。
京都は敵地で横浜FCと対戦。立ち上がりの12分に左サイドを崩されてFW小川航基に先制点を奪われてしまったが、失点に慌てることなく反撃を開始すると、セットプレーからFWパトリックが決めて前半のうちに追いつくことに成功した。これで勢いに乗ると、後半は相手のミスを突いたりセットプレーから得点を重ねて逆転勝ち。4-1で勝利した京都は、3連勝で5位に上がった。
連勝中の浦和は、ホームでアルビレックス新潟と対戦した。こちらも好調の新潟が先制点を奪う展開となったが、徐々にプレスがハマり始めると、DF酒井宏樹、MF明本考浩の豪快なゴールが決まって逆転。その後、巧みにゲームを進めながら追加点を許さなかった浦和がそのまま逃げ切り、3連勝を手にした。
日曜ゲームとなった広島は、ホームに柏レイソルを迎えると終始拮抗した展開に。広島が押し気味に進める時間帯もあったが、なかなかゴールを奪うことができず静かな時間が続いた。それでも82分、FW満田誠のパスを受けてたDF塩谷司が対峙した二人をかわして左足のシュート。これが相手にディフレクトしてゴールイン。難しい試合の中、個の力で得点を奪った広島が連勝を飾っている。
そのほか、アビスパ福岡は湘南ベルマーレを相手に後半アディショナルタイムの2得点で逆転勝ち。横浜F・マリノスは鹿島アントラーズに競り勝って3位となっている。
■J1リーグ第5節 結果
横浜FM 2-1 鹿島
横浜FC 1-4 京都
名古屋 0-0 FC東京
浦和 2-1 新潟
G大阪 2-2 札幌
鳥栖 0-1 神戸
川崎F 0-0 C大阪
広島 1-0 柏
福岡 2-1 湘南
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