前節のローマダービーでラツィオに敗れ、リーグ戦で2連敗を喫していた5位ローマ。ジョゼ・モウリーニョのチームは日本時間3日、デヤン・スタンコヴィッチ率いるサンプドリアをスタディオ・オリンピコに迎えると、相手の退場による数的有利を活かし、3-0と3戦ぶりの勝利を手にした。
セリエA第28節を終え、UEFAチャンピオンズリーグ出場圏内の4位インテルと50ポイントで並んだローマの指揮官は、試合を振り返りつつ、自身の見解を示した。
「前半は決定的なチャンスを2回作り出したにもかかわらず、0-0のままでフラストレーションがたまった。後半に入り、相手が10人になってゴールを挙げることができた。ただ、10~15分にわたり、勝利を目指して攻勢を増そうという野心が感じられなかった」
「1人少ない相手の方が迫って来ていた。あまり良いとは言えない時間帯に1-0であったら、あらゆることが起こり得る。だがその後、フレッシュな(オラ)ソルバッケンを投入して変えたことで、(ステファン)エル・シャーラウィや(パウロ)ディバラがより活躍できるようになった」
続いてモウリーニョは、57分に先制弾をマークしたMFジョルジニオ・ワイナルドゥムや、リーグ戦初先発で4バックの一角をこなしたDFディエゴ・ジョレンテに言及した。
「ワイナルドゥムは、あのようなパフォーマンスを見せてくれるような気がしていたよ。ただ、今日、私が満足しているのは、ジョレンテだ。プロフェッショナルな姿勢で自分の出番を我慢強く待ち、進化をみせてくれた。(クリス)スモーリングとも上手く連携してプレーしていたと言える。ディエゴのパフォーマンスには、私の心を打つものがあった。もちろんジーニも非常に良いプレーをしていたよ」
友人スタンコヴィッチへの思い
サンプドリアとの一戦において、一部のローマのサポーターがセルビア出身の敵将に対して「ジンガロ(東欧出身者に対する蔑称)」と人種差別的なチャントを浴びせられると、モウリーニョは、チャントを制止するようなジェスチャーを見せ、インテル時代の教え子を守った。
「スタンコヴィッチがお礼を言っていた? 私に感謝する必要はない。偉大な人間であり、偉大な友人である彼のためにしただけだ。私も世界中で侮辱を受けてきたので、自分の周りには壁がある。デキも同じだろう。彼個人にとって問題ではないだろうが、家族もいるので良いことではない。ローマのファンは最高だが、私はあの瞬間、自分の本能に従った。友人には触れさせない」
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