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【インタビュー】カンナヴァーロが古巣ナポリのキム・ミンジェを絶賛「世界最強CBの1人」ポーランド代表オファー拒否の失敗談やイブラとの思い出も | セリエA【PR】

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【インタビュー】カンナヴァーロが古巣ナポリのキム・ミンジェを絶賛「世界最強CBの1人」ポーランド代表オファー拒否の失敗談やイブラとの思い出も | セリエA【PR】(C)Getty images
【欧州・海外サッカーニュース】かつてイタリア代表主将として、2006年に世界の頂点に立ったファビオ・カンナヴァーロ氏が、ロベルト・マンチーニ率いるアッズーリや古巣のナポリなどについて語った。

賛否を呼んだイタリア代表招集

マルチェロ・リッピ指揮下のイタリア代表において主将を務め、FIFAワールドカップ(W杯)ドイツ2006を制してバロンドールにも輝いたファビオ・カンナヴァーロ氏。そんな元イタリア代表DFが『DAZN(ダゾーン)イタリア』の「Supertele」にゲスト出演し、ロベルト・マンチーニ率いる新生アッズーリに見解を示した。

イタリア代表指揮官は、先月末のEURO2024予選において、ヨーロッパでのプレー経験のないアルゼンチン出身のマテオ・レテギの初招集に踏み切ったが、カンナヴァーロ氏はその選択に理解を示している。

「近年は、いくつかのポジションにおいて人材を見つけるのに苦労している。FW陣もそうだし、(レオナルド)ボヌッチや(ジョルジョ)キエッリーニの後継者となるセンターバックに関してもそうだ。どこかで人材を見つけなければならない」

「マンチーニはよくやっていると思うよ。彼が発見したレテギは、新たなグループに溶け込み、2ゴールを挙げて、良いパフォーマンスを見せた。一方で(アンドレア)ピナモンティが選外に? プレーの問題ではなく、ゴールの問題だ。得点を挙げれば、招集されるはずだ」

Andrea Pinamonti, SassuoloGetty Images

古巣ナポリとキム・ミンジェへの賛辞

カンナヴァーロ氏が育った古巣のナポリは今シーズン、ルチアーノ・スパレッティ指揮下で新戦力が躍動。セリエA28試合を終えて2位ラツィオに16ポイントの差をつけ、33年ぶり3度目となる悲願のスクデットへ独走を続ける。

だが、直近のミラン戦では、不調とみられていた相手にホームで0-4と大敗し、波紋が広がった。ナポリOBが自身の考えを明かした。

「私はスタジアムにいたのだが、観客がチームの後押しとならなかったことは確かだ。ナポリの選手の中で本来のレベルでプレーできている者は1人もおらず、チーム全体がブラックアウトに陥ってしまった。ただ、この0-4のスコアのどれほどがミランの功績で、どれほどがナポリの責任であるのかは分からない」

「ミランはすぐに、前節とは異なる姿勢を示すことができた。おそらくUEFAチャンピオンズリーグの抽選会の後の反応で、何かが呼び覚まされたのかもしれない。大きな決意を持って試合に臨んでいたように思う」

Kim sorride con la maglia del NapoliGetty

今シーズンのナポリにおいて、ジョージア代表の超新星フヴィチャ・クヴァラツヘリアとともに輝きを放っているのが、昨夏にフェネルバフチェから加入した韓国代表DFキム・ミンジェだ。かつて広州恒大や中国代表などで指揮を執ったカンナヴァーロ氏は、2019年から2年半にわたって北京国安でプレーしていた韓国代表DFを絶賛した。

「中国でプレーしていたので、何年も前から彼のことを知っている。並外れた選手であり、トルコで自身のクオリティを証明したように、ナポリや韓国代表においても実力を発揮している。素晴らしいスピードを持っており、世界最強センターバックの1人に入るはずだ」

「ミラン戦の後も、その評価は変わらない。彼はナポリへ加入した初日から、自身のクオリティを証明してきた。彼のプレーはクリーンで安定していて、チームメートに安心感を与える。ずば抜けた選手だ」

イブラヒモヴィッチとスクーターで楽しんだナポリ

現在、ミランに所属するスウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモヴィッチは、かつてカンナヴァーロ氏とともにナポリの街をスクーターのベスパで走り回って気に入り、ナポリ移籍を望んでいたとされる。ナポリOBは、このエピソードを振り返った。

「その話は本当だ。一緒にナポリの路地をベスパで走ったのだが、彼はとても喜んでいたよ。いつも『ナポリが大好きだ』と言っていたし、(スタディオ・ディエゴ・アルマンド)マラドーナでプレーしなかったことを少し後悔しているようにも見えた」

「ナポリ移籍話の真相? 私が知る限り、(ナポリ会長のアウレリオ)デ・ラウレンティスは彼をナポリへ連れてきたがっていたが、(当時の指揮官ジェンナーロ)ガットゥーゾが交渉を止めたという話だ」

おとなしすぎるインテルの若手DF

さらにカンナヴァーロ氏は、約1カ月にわたって成績不振が続く古巣のインテルを分析したほか、23歳のDFアレッサンドロ・バストーニに見解を示した。

「現代のカルチョは変わった。守備面においてみんなで取り組まなければ、DFが苦しむことになる。今年のインテルは、トップチームに素晴らしいメンバーがいるのに、数年前のインテルとは異なる」

「バストーニは、イタリアのビッグ3の1つであるインテルでプレーしており、高いレベルの選手であることを意味する。とてつもない成長の可能性を持っているが、もっと強いパーソナリティを持つべきだ。おとなしすぎるように見えることがある」

また、マウリツィオ・サッリが率いる2位ラツィオにも言及。「サッリは偉大な結果と美しいカルチョをもたらした。それなのにラツィオがあまり話題にならない。過小評価されているが、今シーズンは素晴らしいパフォーマンスを見せていると思う」と語った。

Alessandro Bastoni, InterGetty Images

「あれは失敗だった」W杯前の決断

イタリア国外で指導者としての道を歩み始め、中国や中東でキャリアを積んだカンナヴァーロ氏。母国へ戻ると、昨年9月から数か月間、故郷ナポリからほど遠くないベネヴェントで指揮を執った。

「私は数年前から指導者としてのキャリアを海外で開始し、イタリアへ戻ってきた。結果が出ない時はうんざりするよ。結果が出ない時は出ない。全力を尽くし、選手たちをサポートしようと努めても結果が出ない時がある。そんな時、カルチョにおいて最も重要なのは選手たちだということに気づかされる」

カタールW杯の開催前には、ポーランドから代表監督のオファーが舞い込んだこともあったが、準備期間が少ないことを理由にオファーを固辞し、現在は後悔していることを明かした。

「あれは失敗だった。W杯前にポーランド代表監督に就任する可能性があったが、他のオファーを待ったのは失敗だった」

「代理人から何かを約束されていたのかって? そんなことはない。ただ、確かにポーランドは良いチームだ。あの時は、ロシアやスウェーデンとの試合が予定されていたが、準備期間が短すぎたために断った。しかしあれは失敗だったよ」

今年9月には50歳の誕生日を迎えるカンナヴァーロ氏。2月にベネヴェントを離れて以降はフリーとなっており、新たな挑戦の場を求めている。チームの所属する国やカテゴリーは問わない方針だ。

「新天地? 私にとって指導者として仕事をすることが重要だ。どんな国でも、どんなカテゴリーでも構わない。ピッチに立ってこそ、自分のアイディアを進化させ、成長することができるからね」

20221002-Benevento-FabioCannavaro(C)Getty Images

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