ジェフユナイテッド千葉 対 徳島ヴォルティス の見どころ
シーズン序盤の行方を占う裏天王山だ。7試合を終え、1勝2分4敗で21位のジェフユナイテッド千葉が、4分3敗で22位に沈む徳島ヴォルティスをホームに迎え撃つ。J2はこの試合から今季最初の連戦に突入する。その初戦で勝利をつかみ、浮上の兆しを見つけるのはどちらのチームだろうか。
千葉は開幕戦こそ勝利したものの、その後の成績が振るわない。第2節、第3節のホーム2連戦を1分1敗と勝ち切れず、第4節、第5節のアウェイ2連戦で連敗。ホームに戻ってきた第6節はまたしても引き分けに終わると、敵地に乗り込んだ前節・ツエーゲン金沢戦を0-2で落とし、今季4敗目を喫することとなった。
ただ、内容が悪く結果が付いてきていない訳でなく、試合を重ねるごとに今季から就任した小林慶行監督のカラーは浸透しており、決定機の数で上回る試合は多い。勝点3につながっていないため楽観的になり過ぎるのは危険だが、目指す方向性や突き詰めるスタイルには自信をもっていいだろう。1つ結果が出れば間違いなく流れは変わるはず。ホームで戦える今節をそのときとしたい。
大卒ルーキーながら開幕から全試合に先発している小森飛絢はチームトップの4ゴールを決めており、すでに攻撃の核として欠かせない存在だ。開幕戦から3試合連続ゴールをマークするなど勝負強さも兼ね備えており、1-0で勝った開幕戦も決勝ゴールを決めたのもこの男である。ここでホーム初勝利に導くゴールも決め、真のエースとなりたい。
対する徳島は、ここまでリーグ戦で勝利がない。これは先日、監督交代の決断を下した清水エスパルスを含め、わずか2チームしか陥っていない苦しい状況である。
今季はダニエル・ポヤトスがJ1のガンバ大阪に引き抜かれ、同じスタイルを継承するベニャート・ラバイン監督が就任した。そのため、チーム作りを行いながら公式戦を戦うシーズンになり、ある程度時間がかかることは予想されたが、正直、この現状は想定外だろう。
それでも、選手たちの顔ぶれを見れば、十分に上位、そしてJ1昇格を狙える戦力がそろっているだけに、スタイルと選手の個性がカチッとハマれば一気に勝点を重ねていける力はある。攻守のバランスを整え、不要なボールロストを減らしながら、ショートパスをつなぎゴールを目指す攻撃を構築していきたい。
開幕5試合を終え2分3敗であったが、ここに来て2試合連続ドロー中と少しずつ勝点を拾え始めている。“勝ちなし”から“負けなし”に変えるためにも勝利は必須。ここで6ポイントマッチを制し、今季初の勝利の雄叫びをあげたい。
他会場のカード
4月8日(土)
13:00 ヴァンフォーレ甲府 vs ベガルタ仙台(J2)
今季初の完封勝利で4位に浮上した甲府はクラブ史上3度目となる5連勝に挑戦。過去に達成した2010年、2012年(6連勝)はいずれもJ1昇格を果たしているだけに、この壁を越えれば一気に勢いがつきそうだ。対する仙台はホームで連敗を喫し、16位に後退。MF郷家友太、MF遠藤康が負傷交代と試練が続くなか、古巣と対戦する伊藤彰監督の手腕が問われる。
14:00 いわきFC vs 大分トリニータ(J2)
前節は後半ATにPKで追いつかれ、2節連続で終盤の失点により勝点を落としたいわき。ただ昨季J3で8ゴールを挙げたFW有馬幸太郎が復帰を果たしたことは朗報で、チームの得点力はアップするはずだ。一方の大分は初黒星を喫した前々節から立て直す快勝を収め、3位をキープ。待望の今季初得点をマークしたFW伊佐耕平がさらに波に乗っていけるか注目したい。
14:00 ザスパクサツ群馬 vs V・ファーレン長崎(J2)
群馬は途中出場のMF山中惇希が2得点を演出し、逆転勝ちで6位に浮上。今節は2017年から8連敗中、通算でも1勝1分14敗と“天敵”になっている長崎を迎えるが、伸び盛りの若手を中心に3連勝を狙う。群馬と勝点で並ぶ長崎は、3連勝とこちらも上り調子。FWフアンマ・デルガドにとっては2017年に来日初得点をマークした相手とあり、3戦連発に期待が高まる。
14:00 大宮アルディージャ vs モンテディオ山形(J2)
前節の敗戦で黒星が先行した大宮は、今季3戦3勝、さらには昨季9月から負けがないホームでの一戦。河田篤秀の移籍したFW陣はアンジェロッティ、中野誠也が負傷離脱と苦しい状況だが、サポーターの後押しを味方に不敗継続を狙う。一方の山形は泥沼の5連敗で指揮官交代を決断。渡邉晋監督の下で、自信を取り戻す勝利をつかめるか。注目の初陣だ。
14:00 FC町田ゼルビア vs ブラウブリッツ秋田(J2)
町田はクラブ新記録の6連勝を達成して首位をキープ。ここまで失点はわずかに「1」と先行逃げ切りの方程式が定着し、勝利から逆算した試合の進め方ができているのも強みだ。その町田にハードワークでは引けを取らないのが、7試合で2失点の5位・秋田。昨季まで在籍したMF稲葉修土、DF池田樹雷人と相まみえる今節、相手の快進撃を止めることができるか。
14:00 清水エスパルス vs 東京ヴェルディ(J2)
開幕から7戦勝ちなしの清水は、秋葉忠宏新監督に再建を託すことに。初陣となったYBCルヴァンカップでは敗れたが、ホームで勝利への執念を見せられるか。一方の東京Vは4連続完封勝利で、首位のFC町田ゼルビアをぴたりと追走。前線からの献身的な守備に裏打ちされたクリーンシートは今や代名詞となっており、この試合でも相手の自由を奪いたい。
14:00 藤枝MYFC vs ファジアーノ岡山(J2)
前節の藤枝は首位・FC町田ゼルビアに0-1で敗戦。ボールを動かすスタイルの遂行には手応えを得た一方で、守りを固めた相手をこじ開けられなかった悔しさを糧にしたいところだ。対する岡山は2試合連続で追いついた末に勝点1を獲得し、負けない粘り強さを披露。2週連続で昇格組との対戦となるが、4試合ぶりの白星に向けて先にスコアを動かせるか。
14:00 レノファ山口FC vs 栃木SC(J2)
DF生駒仁の先制点を守り抜いた山口は、連敗を「3」でストップ。複数失点が続いていたなか、2シーズンぶりの出場で完封勝利に貢献したGK吉満大介には今節も注目だ。対する栃木の前節は数的不利が響き、ザスパクサツ群馬とのダービーで痛恨の逆転負け。堅守が生命線となっているもののクロスからの失点が続いており、球際の粘り強さが鍵となりそうだ。
17:00 水戸ホーリーホック vs ジュビロ磐田(J2)
松田隼風のJリーグ初ゴールを守り切った水戸は、待望の初勝利。今季初出場で値千金の決勝点をもぎ取ったU-20日本代表DFは、ホーム初白星がかかるこの試合でもキーマンとなりそうだ。磐田の前節は過密日程の影響を受ける形となり、3試合ぶりの黒星。今節からはリーグ戦3連戦となるが、カップ戦で存在感を放つMF藤原健介ら若手を組み込みながら乗り切りたい。
4月9日(日)
15:00 ロアッソ熊本 vs ツエーゲン金沢(J2)
直近3試合勝利のない熊本は、前節鮮やかなゴールを決めたMF平川怜に注目。チームが様変わりした今季も獅子奮迅の働きを見せており、ゴールとアシストは既に昨季の数に並んでいる。対する金沢は今季初のクリーンシートで3連勝。ただ内容面ではGK白井裕人の度重なるビッグセーブに助けられただけに、今節はピンチの数自体を減らしていきたいところだ。
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