2023シーズンの明治安田生命J2リーグは第10節を消化。ミッドウィークに試合もあり過密日程となった中、大きく順位が動く週末となった。
注目されたのは、3位の町田と首位・大分の首位攻防戦だ。試合は前半から町田が圧倒。23分にデザインされたセットプレーからFW荒木駿太が決めて先制に成功すると、33分には相手のパスをインターセプトしたところから荒木が追加点を奪い、リードを2点に広げた。
一気に主導権を掴んだ町田は、さらに勢いが増す。39分にはMF稲葉修土のパスを起点にカウンターを発動させ、最後はFWエリキが大きな3点目を奪って見せた。後半は3点をリードした町田がうまく試合をコントロール。75分に途中出場のFW宇津元伸弥に決められて大分に1点を返されるが、そこからの猛攻を抑え切って逃げ切った。町田は首位に返り咲きとなり、大分は2位に順位を下げた。
連勝で順位を上げたのは長崎と金沢だ。
長崎は敵地で徳島ヴォルティスと対戦。前半から相手の不安定な守備を突いていくと、26分にMF笠柳翼のアーリークロスからFWフアンマ・デルガドが合わせて先制に成功する。後半も流れを掴むと、55分にCKからDF櫛引一紀が決めて追加点を奪取。ゲーム終盤にも2つのゴールを加えた長崎が4-0で大勝し、連勝で順位を5位に上げた。一方、敗れた徳島は泥沼の10戦未勝利となった。
調子を上げている金沢は敵地でモンテディオ山形と対戦すると、前半の途中からボール保持を増やして攻撃の機会を作り出していく。後半早々は山形にチャンスがあったが、そこを耐え切ると、62分に左サイドで起点を作ったところからDFレオ・バイーアが角度のない位置からシュート。GKが弾いたところをMF加藤潤也が詰め、大きな先制点を奪った。この得点を最後までも守り切った金沢は、連勝で9位に浮上。山形は8連敗となった。
そのほか、上位の東京ヴェルディがジェフユナイテッド市原・千葉に0-1の敗戦。4連勝中だったザスパクサツ群馬は敵地でいわきFCに1-2で敗れ、清水エスパルスはアウェイでレノファ山口FCに6得点大勝となっている。
■J2リーグ第10節結果
甲府 1-0 栃木
仙台 1-1 岡山
秋田 2-1 大宮
山形 0-1 金沢
いわき 2-1 群馬
千葉 1-0 東京V
町田 3-1 大分
山口 0-6 清水
徳島 0-4 長崎
水戸 1-4 藤枝
磐田 1-1 熊本
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