今回取り上げた事象は79分の場面だ。浦和のチャンスの場面でDF荻原拓也が中央にクロスを入れると、流れてきたボールをFW興梠慎三がシュート。ブロックされたところをもう一度狙ったが、これはゴール右に外れた。ラインを割った瞬間、興梠はレフェリーにブロックされた際に手に当たっていたとしてハンドを要求した。
リプレイで見ると、興梠のシュートはブロックに入ったMF青木亮太の左腕に当たっており、その後にVARが介入。最終的にオン・フィールド・レビューまで行った結果、ハンドでPKの判定となり、青木にはイエローカードが提示された。スライディングによる支え手の場合、自然な動きならばノーハンドになることもあるが、この判定が妥当だったのか議論した。
SNSの投票によると57%の人が「ハンドの反則でPK」と回答した中、このシーンを振り返り石原氏は「青木選手が体に当てようと思ってスライディングしていますけど、支え手が体を支えるのか、体を大きく見せようとしているのか、その判断が難しいと思います」と答え、自身が審判ならば「PKを取ると思います」と見解を明かした。
続けて坪井氏は「難しいですね」と苦笑いしつつ、DF心理を考えて自身の見解を述べた。
「青木選手のスライディングの体勢は自然かなと思うんです。興梠選手に対してスライディングが背中向きに行っていて、右手が上に上がって当たるならハンドで仕方がないと思うけど、左手は体を支える手にならないといけないのでノーハンドでも良かったのかなという気がします。動作としては自然な動作だと思うので、ハンドではなくても良かったと思います」
両者の意見が分かれた中、家本氏は「恐らく(レフェリーから)見えなかった可能性が高かったかなと思いました」としつつ、「映像で見て、これを反則にしてしまったの? というのが正直な印象です」と主張した。
続けて家本氏は「シュートに対してディフェンスが体を投げ出しました。シュートブロックしているようには見えます。レフェリーはおそらく見えていないから、映像を確認した上で判断されますかというやりとりをした可能性があるのかな」と見解を述べつつ、今回の場面を分析した。
「手が不自然に大きくしているかどうか、この状況の中であの左手が不自然に大きくしたかと言えるかというと僕は言えない方です。真下に下ろしている状況なので、支えるところは認められる延長線上の行為と判断するので、ハンドの反則が行われたと解釈するのは厳しい判断かなと思います」
支え手でも自然か、広がり過ぎているかでハンドを取られる可能性がある中で、今回の場面については「主審の判断、解釈が大きく逸脱していると思わないが、細かく見ていくとハンドの反則と言えるものは僕の中ではない」と結論を語っている。
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